スナックさいばら 落ち武者篇 (角川文庫)
スナックさいばら 落ち武者篇 (角川文庫) / 感想・レビュー
美登利
落ち武者?ってタイトルの意味が分からなかったけれど、私にはこのシリーズが一番身近に感じられました。介護や看取り、終活など。誰もが段々と老いていくのだから避けては通れない話。嫁だから、実の親だからと周りの人に丸投げされたとしても、責任感から全部引き受けなくても良いのです。心が痛んだとしても福祉のサービスを最大限活用しなくちゃ。向こうからは教えてくれないので自分から役所などに相談に行くこと!人より早く親の介護の経験をした私から今悩む友人たちにアドバイスできる唯一のことです。私の今後の課題は断捨離だわ。
2018/07/26
mami
遺品整理の話で自分の経験が一気に蘇った。私一人っ子。実家を処分する時のありえない量の荷物に何度ブチ切れたことか。家族の死に直面してみなさん(年齢問わず)終活に入るようだが、これも私にあてはまる。実家の処分でつくづく身に沁みたもの、荷物減らそうって。介護の話も看取りの話も思い出さないようにしてたんだな、私。辛かった。とにかく辛かった。いまだに介護してる夢を見てははっと目覚める。「いい子になる必要はない。私イヤですってプロの手に委ねよう」ってもうホントその通りだから。現在進行形のみなさん、絶対に無理しないで。
2017/06/07
けろ
終盤の看取りのくだりは泣けた。出先でひとり、上を見たり本を置いたり、何とかしようとしたけどだめで。毎日かあさんやその他の、笑いに紛れ込ませた地獄を初めて知ったかも。嫌いで憎くてたまらないなら棄てられるのに、なまじっか愛だの情だのがあると苦しいよね…私はまだ自分の親を看取っていないけど、その日が来るのが怖くて仕方ない。
2017/04/15
らいく
私の天敵からはじまり、ペット、介護、終活、看取りとテーマが発展していきます。スナップさいばらのママならではの、ぶっ飛んだアドバイスが、心に染みます。
2017/09/22
yukari
安定の西原理恵子の人生生き抜くサバイバル指南書という感じ。しかし今回最も感動したのは、本文中で紹介されてた高須先生の言葉「お金ってね、本当に困った時には役に立たないんだよ。(略)一番いいのは、頭の中の金庫に全部入れておくこと。つまりお金に換金すれば何億円分もの知識と経験を蓄えること。」うわ~~こんなこと言えるのちょうすごい。さすが高須クリニック!!この一文に出会っただけでもこの本読んだかいがあった。
2017/07/08
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