『魔女の宅急便』が生まれた魔法のくらし 角野栄子の毎日 いろいろ
『魔女の宅急便』が生まれた魔法のくらし 角野栄子の毎日 いろいろ / 感想・レビュー
mukimi
魔女の宅急便の作者の生活と人生。カラフルな洋服に身を包み夢の世界に生きておられる印象だけど、背景は戦争経験者の祖母の世代。流行りの断捨離やミニマリストに逆行して多くの本や思い出の品を大切に並べていたり、素朴な食生活、娘さんのスケッチから作品の発想を得るような暮らしと一体化した芸術性など、飾らない生活者としての一面にほっとする。だからこそ人一倍の好奇心と行動力で移民生活や世界旅行に飛び出して想像力を目一杯羽ばたかせる永遠の少女のような感受性が際立つ。好きなものに囲まれて自分を喜ばせること私も大切にしよう。
2024/01/10
へくとぱすかる
読んでみて、『魔女の宅急便』のあの雰囲気も、この作者あってのものだと思った。結婚してすぐブラジルへ2年間渡航したほどの行動派だし、海外での経験がしっかり作家としてのスタートから生かされているように思える。80代を迎えての現在、毎日を生き生きと過ごされているようすで、その根底には自分で物事をきちっと決めるというスタンスがあるように覗える。家の設計が、まず本棚から、というのが、さすがである。『魔女の宅急便』は途中の巻から先を読んでいないので、この際1作目から読み直してみようかな。
2021/02/17
ぶんこ
「魔女の宅急便」の作者としか認識がなかった方でしたが、なんて可愛らしい素敵な方なのでしょう。生き方、佇まいが明るくて、ニコッとしたくなってきます。ワンピース、軽いバッグ、大ぶりで軽いアクセサリー、履きやすい靴。全て私の理想を実現されてました。特にワンピースの襟ぐり。ここに年齢が現れるとおっしゃっていますが、角野さんの首筋の美しいこと!まったく筋張っていません。お料理も簡単なのに美味しそうで、早速真似したくなりレシピを書き写しました。古い物も大事にとっておられ、写真を拝見出来るのが嬉しかったです。
2018/11/07
とよぽん
もう、本当に、うっとりする。こんなにもチャーミングな方はいないと思った。82歳! 現役児童文学作家。翻訳家。外面も内面も素敵だ。自分の生活スタイル、自分のカラーを軸に日々生き生きと暮らしていらっしゃる姿に、とっても憧れる。鎌倉という街にも惹かれた。
2017/10/28
ケロリーヌ@ベルばら同盟
いちご色の壁を背にして、華やかに微笑む表紙の女性は、角野栄子さん。グレイヘアのボブカットに、可愛い眼鏡、大胆で鮮やかな花柄を配したお洋服に、キラキラのアクセサリー。作家で、イラストレーターで、ライフスタイリストで、日々の楽しみを見つける達人、あまりに肩書きが沢山あって、何とお呼びしたら良いのか分からない角野栄子さんの、お洒落魔女エッセンスが、ぎゅっと詰まった一冊です。キャリアの始まりは、1959年の自費移民としてのブラジル行きから。爾来、心はいつも旅の空。冒険心と好奇心いっぱいの毎日に、興味が尽きません。
2022/01/14
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