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新 怖い絵

新 怖い絵

新 怖い絵

作家
中野京子
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-07-30
ISBN
9784041046425
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新 怖い絵 / 感想・レビュー

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KAZOO

中野さんの比較的新しい本で「怖い絵」シリーズの続きが出ました。最初からいきなりフリーダ・カーロの刺激的な絵の解説が始まります。ミレーの「落穂拾い」もよく考えると怖い絵なのですね。この本には私好みの絵が結構収められていて目の保養になりました。とくにドレとフリードリッヒの絵は印象に残っています。

2016/10/14

いつでも母さん

初、中野京子が今作!シリーズは知ってはいたが、この手は苦手感が勝り今までは未読。なるほど『中野節』かぁ・・怖さを読み解くのだが、絵画として作品が残っているのが怖い。何よりも一番怖いのは『人間』だということだ!宗教が絡むのが一番怖い気がするのは私だけだろうか?レービン『思いがけなく』モネ『死の床のカミーユ』ブラウン『あなたの息子を受け取ってください、旦那さま』が好み。いや好みは語弊があるな、怖かった。

2017/03/22

ケイ

この巻は、美しくて怖い絵が多い。表紙の「オフィーリア」ミレイしかり。 「ぶらんこ」フラゴナールなど、その美しさが悪い冗談に思える。「ローマのペスト」ドローネーの、悪魔を引き連れた天使を見る恐怖。「あなたの息子を受け取ってください、旦那さま」ブラウン など、男性陣には本当に恐ろしいだろう。個人的ベストは、「洗礼者ヨハネの斬首」カラバァッジョ。

2017/08/03

utinopoti27

本作に収録されている絵画の多くは、観る者の不安を掻き立てたり、不穏な未来を想起させたりする作品です。一方で、一見美しい作品が、その裏に潜む作者の複雑な事情や歴史的背景を知った途端、醸し出す怖さは格別だ。ミレーの「落穂拾い」。豊饒な実りを想わせる後景に比べ、前景はやや暗い色調の中で黙々と落穂を集める3人の農婦たち。この名画も当時は、支配層に不満を持つ、下層の労働者たちを扇動する危険なプロパガンダ作品として評価されたのだそうです・・。既得権益にしがみつく上流階級が感じた震え、これも「怖い絵」ということか。

2018/11/11

みっちゃん

大好きなミレイの【オフィーリア】が表紙とあっては読まずにいられようか。あの殺人鬼ゲイシーのあの絵が取り上げられている時点で十分怖いが、一番はブラウンの【あなたの息子を受け取ってください、旦那さま】聖母子をイメージさせながら、女性の虚ろな目、生死の定かでない赤子、元から不気味な絵と思っていたが、今回、筆者の赤子を取り巻く布の解釈に「えっ!?」と画面を凝視して「わっ!」と叫び出しそうになって、その後、鳥肌が…やっぱり怖い。

2016/09/25

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