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カウントダウン (角川文庫)

カウントダウン (角川文庫)

カウントダウン (角川文庫)

作家
山本文緒
出版社
KADOKAWA
発売日
2016-12-22
ISBN
9784041047460
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カウントダウン (角川文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

『おもしろいと言われることは、僕にとって最高の讃辞なのだ』。『漫才師』になることを夢見て高校生の青春を駆けていく主人公の小春。この作品にはそんな小春の泣き笑いの高校生としての日常が描かれていました。ジュニア向け小説として刊行後、加筆・修正、そして書名変更の先の再出版にあたり、古くささを見事に消し去った山本文緒さんの手腕に驚くこの作品。そんな作品に良い意味で残る朴訥さに強く魅かれるこの作品。起承転結のはっきりした、極めて読みやすく、爽快感の残る物語の中に、高校生たちの青春の煌めきを見た素晴らしい作品でした。

2024/03/15

扉のこちら側

2018年222冊め。読み始めて児童書かと思って確認したところ、初出はコバルト文庫と知り納得する。初期作品でありノリが最近の高校生ではないこと、最近の著者の作風とは違うので戸惑いはぬぐえなかった。

2018/06/27

くろにゃんこ

これ山本作品?と思ったら25年前に書いたもの。漫才師を目指す高2男子の青春もの。ハチャメチャ感あるものの読み易くて真っ直ぐなお話でした。

2017/03/05

ユメ

純粋に自分の漫才で人を笑わせてみたいという情熱、好きな女の子に格好いいところを見せてあわよくば……という年頃の男の子らしい煩悩、お笑い芸人という夢を否定する家族を見返したいという反骨心、様々な思いがごっちゃになった勢いのままに突き進む小春の姿が気持ちよかった。小春と相方の梅太郎はそれぞれ違う理由でお笑いの道を志しているけれど、二人とも漫才を通して「人生ってスンバラシイ」という実感を得ているところにぐっとくる。若さゆえの特権のような、何も恐れずにひた走る真っ直ぐさと可能性に満ちた未来の予感が眩しかった。

2018/08/07

むぎじる

とてもポップで若々しい作品なので、「?」と思いつつあとがきを読んだら、25年前に少女小説として書かれたものを加筆・修正したものだった(初出はコバルト文庫)。漫才師をめざす男子高校生の小春と、その友だちの梅。恋をしたり挫折したり、いろいろな経験を重ねていきながら、自分のやりたいことや目的を見つけていく。目立ちたくてやんちゃな小春が少しずつ大人に成長していく様子や、性格のかわいらしさが、読んでいて楽しかった。

2017/01/12

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