椎名誠 超常小説ベストセレクション (角川文庫)
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椎名誠 超常小説ベストセレクション (角川文庫) / 感想・レビュー
けいちゃっぷ
近作を除けばほとんどが既読なので、お得だったかどうか分かりかねますが、こうして久々に読み返すのも悪くないですね。 本当は「北政府」ものだけを時系列にして読んでみたかった。 収録中ではやはり「いそしぎ」と「雨がやんだら」が特に好きだな。 だいたい発表順に並んでいるようだが、後になるほど(筆者が年を取るほど)面白味が薄くなる。 パワーあふれる作品は、若いときじゃないと書けないという事か。 本のタイトルが奇数ページの上に書かれているが、短編集の時は短編のタイトルを載せてくれた方が探しやすい。 469ページ
2018/03/21
りょうけん
<選> ベストセレクション! どの作品も僕は過去に一度ならず読んでいる事を十全に分かった上でこの本を手に入れた。一冊に合成する際に直元本となった『月の夜のわらいネコ』と『水の上で火が躍る』もおそらく僕は読んでいる。でも読書記録があるははずの読書コミュでは最近は市場に無い本は検索できなくなってしまってそこに無い本の読書記録など簡単には見つかるわけなく証拠探しは困難を極める。
2022/05/31
てっちゃん
おそらく椎名誠さんの本を読むのは初めてだと思う。超常小説とうたわれているけど、ある種SFの範疇に入る作品なのかな?最初はとまどう話がわりと多かったけど、慣れてくると非常に個性的で面白い作品が多かった。個人的趣味としては。「ぐじ」がモロに好みで解説で最後の3行が怖いという事が書かれていたけど本当にその通り。癖になりそうな面白さだった。
2022/07/13
Mingus
こんなシーナが読みたかった、がこれみよがしにボリューム満点に詰まった珠玉の短編集。SFというよりは超常と名付けられるだけあって、非現実性の中にリアリズムの骨子がしっかりあるのはやはり筆者の超常的な冒険の経験値がモノを言わせてる。そしてこの多様性、とんでもなく下らなくて、可笑しくて、シリアスであったり、穏やかになれたり、 時として恐ろしく、不思議なフルスイングな物語たち。個人的に‘雨がやんだら’はズバ抜けた傑作である。私が好きな蚊も収録されていて満足。抱貝やぐじも唸らせる。続きが読みたい魅力的な作品も多い。
2019/07/10
春風
臭いや痛みなど身体感覚に訴える描写が秀逸だけど、最近の作品ほど淡泊になっている。しかし解説で「脂の乗り切った時期に刊行された作品集ですら、すべてが傑作であるケースは少ない」とか書いちゃうのはさすが北上次郎。
2017/06/30
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