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燕雀の夢

燕雀の夢

燕雀の夢

作家
天野純希
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-02-25
ISBN
9784041047712
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燕雀の夢 / 感想・レビュー

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ナイスネイチャ

図書館本。謙信、信玄、正宗、家康、信長、秀吉。戦国を彩った武将の父親の物語。知識として知っていましたが、そこに父親としての感情を入れて物語として成り立たせるのは面白かった。特に信虎(信玄の父)と信秀(信長の父)がお気に入り。

2017/04/09

yoshida

戦国の英傑達、謙信、信玄、政宗、家康、信長、秀吉の父の生き様を描いた連作短編集。戦国草創期であり、いまだに守護の影響力が残る時代に面白く読む。特に長尾為景はあまり馴染みがなく興味深い。自分の代では叶わなかった野望や夢。これを次代の息子へ託す。信秀は信長の慧眼を信じ、為景は景虎の将器へ託し、広忠は人質の身の家康を案じながら。秀吉の出自は新しい説を唱えている。実際に詳しく出自の分からない秀吉の場合、許容される内容。あまり取り上げられることの無いであろう、英傑達の父親を主役にしたことが歴史好きの心を掴む作品。

2019/03/31

巨峰

戦国の有名武将の父を主人公にした6つの短編。特に後半の3つが印象深い。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康のそれぞれの父。3つの短編が絡み合うから、この3篇は順番通り読んでほしいです。特に秀吉の父木下弥右衛門が貧しい半農半足軽であるということが3つの物語に奥行きをもたらせていると思う。それぞれの父は子に何らかの夢を託したが、弥右衛門だけはそうじゃないのも面白かったです。

2019/02/02

ポチ

あの戦国武将の父とはどんな人物だったのか、小説になる事が少ないだけに新鮮さを感じながら読了しました。

2020/05/17

とん大西

父は子に何を託したか。子は父の夢を継ぐことができたのか。信長、秀吉、家康、政宗、信玄、謙信-英傑達のepisode0となる彼らの父親の物語。初読作家さんのため文章運びに戸惑いつつも父親達各々の想いを噛みしめ。に、してもそこは殺合いに是非もない戦国の世。家庭人の情愛より武人の情念が優るドライな渡世。仲睦まじい父子の描写は殆んどなく、御家大事の歪な父子関係が観てとれます。それでも…信玄に追放された父・信虎が信玄へのライバル心のみ生きる糧とし、信玄死後に至り、子の情念に寄り添う心情にはやはり父子愛を感じました。

2017/07/17

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