汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集 (角川文庫)
汚れつちまつた悲しみに…… 中原中也詩集 (角川文庫) / 感想・レビュー
そる
これはよくわからなかった。良さも意味も。年表から生い立ちはわかったけど30歳と短い生涯に兄弟や息子たちも死んでしまうとは。悲しみに暮れてもしょうがない。だからなのか全体的に暗め。諦観とかネガティブで前向きでない感じ。だけどそれでも生きていかなきゃ、みたいな感じではあって、私もそういう所あるから似てるな、と思う。現代で言うところの尾崎豊みたいな感じか?「人は自分を紛らはす力があるので、人はまづみんな幸福さうに見えるのだが、人には早晩紛らはせない悲しみがくるのだ。悲しみが自分で、自分が悲しみの時がくるのだ。」
2021/07/17
ナイスネイチャ
表紙と表題に惹かれて。半分以上理解出来ない私の頭の悪さを改めて実感。ぐっとくる物もあったので何度も読み返すと入っていくのかな?と。
2019/04/02
青蓮
新潮文庫版でも持っていますが文ストカバーなので購入。普段あまり詩集は読まないのですが、たまに読むとなかなか詩も面白いなと感じます。中也の作品で一番好きなのは「サーカス」ですが本作を読んで色々と琴線に触れるものがありました。生を歌い、恋を歌い、悲しみを歌い、死を歌うの彼の眼差しの根底には寂しさがあるように感じます。幸福も喜びも辛さも苦しさも全ては去っていく。そして何時か自分自身も去っていく。生きる事のどうしようもない切なさを中也が紡ぎ出す言葉から感じます。時に神に祈りながら、サンタ・マリアに縋りながら。
2018/06/02
優希
読んでいて胸が抉られるようでした。「生きる」「恋する」「悲しむ」をキーワードにした作品だからか、今になってもなお心が揺さぶられるのですね。中也の素顔と本音を見たような気がします。
2019/08/19
ペグ
読んだけど、きっと読んでいない。読んだつもりになっている。詩は理解するものでは無いし。感じるものだとおもっているし。だから時々ページを開く。持ち歩きたい重い重い一冊。
2019/07/01
感想・レビューをもっと見る