KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

らんぼう 新装版 (角川文庫)

らんぼう 新装版 (角川文庫)

らんぼう 新装版 (角川文庫)

作家
大沢在昌
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-03-25
ISBN
9784041049198
amazonで購入する Kindle版を購入する

らんぼう 新装版 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

しんたろー

署内検挙率No.1で被疑者受傷率もNo.1の最悪刑事コンビ、ウラとイケが暴れまくる11の短編集。西原理恵子さんの漫画に度々登場する「金角&銀角」がモデルらしくて、そのハチャメチャぶりを読んでいたので、尚更おかしく楽しめた。『新宿鮫』のような深味は全くないが、大沢さんらしい人情とユーモアがまぶしてあって、気楽に読めるのが良かった。乱暴者で下品なコンビだが、弱きを助け強きを挫く姿が痛快で、ヤクザをあっと言う間に片付けてしまうのも格好いい。 ひと昔前に流行ったVシネマ(喩えが古い!)を楽しむ感覚で読んで欲しい。

2022/08/13

ナルピーチ

その二人、史上最悪の極悪コンビ。と、言えば聞こえが悪くなるが、れっきとした警察小説。まるで昭和の刑事ドラマのように相手をぶん殴り、蹴り飛ばし、そして拳銃をぶっ放して力でねじ伏せる。そんな“ウラ”と“イケ”がひたすらに暴れまくる短編集。ただの暴力ではなくて、二人の痛快なやり取りもこの小説の醍醐味と言えるのか。どこか憎めない二人。短編だけでなく長編小説としても読んでみたい。

2022/05/27

タイ子

この2人、マル暴ではない。警視庁所轄のれっきとした乱暴刑事たち(よく刑事になれたな)。2人が歩けばヤクザに当たる、当たったヤクザは即ノックアウト。検挙率No.1、被疑者受傷率No.1。この2人が別々の署に異動になると、相棒になる刑事がいない、それも頭の痛いところでずっと2人は仲良し、こよし。11篇のタイトルのひらがな文字、何のこと?読んでわかるこの表現力。単なる暴力小説だけではなく、ここはしっかりと喜怒哀楽、哀感漂うストーリーも踏まえてのハードボイルド&ユーモア小説の勧善懲悪ぶりが気持ちいい。楽しく堪能。

2022/05/07

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

積読本の消化。本書は、巨漢の大浦こと‘ウラ‘と小柄だが空手の達人の赤池こと‘イケ‘の‘凸凹迷コンビ‘が事件を解決する連作短編集。2人の検挙率は署ではNO1だが、同時に被疑者の受傷率もNO1。「刑事だから何してもいいと思ってんじゃねえ、相手がやくざだから何してもいいと思ってんだ」「パクるなんてメンドくせえことを俺たちはしないんだよ」いいぞいいぞ、もっともっとやっちゃえといいたくなった。痛快愉快な気分にさせてくれる1冊。

2022/03/31

ずっきん

巨漢ウラと空手の達人イケ、所轄最凶コンビによる短編集。もちろん脳内では金角銀角でのビジュアル再生w イケもでかいわww 無茶苦茶強いイケイケ刑事がヤクザをいわす単純な話ですが、視点を変えたり、ぶつっと切った後の余韻もすごく、そこはさすがの手練手管っぷり。胸にぐっとくる、目からなんかでちゃう『しとしとり』なんてものすごく好きです。なんべんでも読む。この新装版には『ぶんぶんぶん』が追加収録されています。もちろんサイバラ画伯による最悪最高の解説あり。サイバラにかかると、いおりんも北方親分もカタナシですなー(笑)

2018/08/08

感想・レビューをもっと見る