私たちの願いは、いつも。 (角川文庫)
私たちの願いは、いつも。 (角川文庫) / 感想・レビュー
坂城 弥生
中学校の同級生。ずっと連絡とってなかったり、当日からそんなに仲良くなかったり。時を経て再会する女性達の話。
2021/03/19
melon
★
2017/03/28
ぶうたん
元本を買った気もするのだが、なんと無く読みたくなって文庫版を購入して大正解。解説で北上次郎氏が書いているが、素晴らしい小説だ。中学で同級生だった女性3人が主な登場人物で、クラス会をトリガーにして起きるそれぞれの成長を描いているのだが、作り物感が無く地に足が着いた人物造形とスリリングな展開は、飽きさせずに頁を捲らせる。そこはかとないファンタジー要素もスパイスとして効いている。言うなれば小さいおじさんの正体は本書の神であるところの著者であろうか。地味な外見で見過ごされるのは惜しい傑作。
2017/02/27
早瀬主税
同窓会の小さなトピックをきっかけに、少しづつ生活に変化が起きる、三人の女の人の話。人との繋がりを結ぶ音無神社のご利益はてきめんでした。新人とは思えないほどしっかりした文体と情景描写で、自然と入り込んでいました。次回作ではさらに大きな主題を期待したいです。
2017/02/16
のん
28歳になった中学校の同級生。進んだ道も今の境遇もそれぞれだけれど満たされない毎日を送っているのは同じ。大人なのに一人前ではないそんなお年頃。どこにでもありそうな現実的なストーリーと思えば、そこに見える人には見える(?)という「小さいおじさん」の噂が登場。「ホテルメドゥーサ」同様またしても不思議世界の物語。こちらがデビュー作。あとがきによると単行本では「小さいおじさん」がタイトルだったらしい。確かにそれではコメディと思っちゃうよね(笑)
2021/06/27
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