江戸城 御掃除之者! (角川文庫)
江戸城 御掃除之者! (角川文庫) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
読み終えて何かホンワカした。江戸城の掃除を担当している御掃除之者組頭・小左衛門は内密に極秘任務を命じられる。『大奥の汚部屋掃除!掃除をさせまいと汚部屋を守る女中達との戦い?』や『象が落としていく巨大な糞拾い』など、おかしな任務の短編3話。掃除に命を懸けるおかしな個性の7人が任務に隠された謎の闇(?)を片付けてゆく。強い矜持と、ちょっと臆病な所を持つ彼らの絶妙なアンバランス。テーマは面白いから、もっと深く掘り下げて展開させてくれた方が楽しめたかな!軽すぎてお仕事小説とは位置付けにくいかな、私としては‼️🙇
2019/11/22
やま
江戸城 御掃除之者シリーズの1作目。2017.02発行。字の大きさは…小。音羽殿の局御掃除の事、象道中御掃除の事、御殿向 開かずの間御掃除の事『亡魂あり』の短編3話。 御掃除之者は、江戸幕府における職名の1つです。掃除之者には、吹上掃除之者・浜御殿掃除之者・桜田御用屋敷掃除之者・紅葉山掃除之者などがあります。 江戸城内の御殿の清掃を主な任務とした役職です。他に走り使いや物資の運搬にも従事しました。 御殿向 開かずの間御掃除の事『亡魂あり』は、大奥宇治之間のお掃除を仰せつかる。そこには、幽霊が出ると言うが…
2020/01/05
mocha
武芸はからきしだけど、こだわりの掃除道具を背負って出動する七人の侍。大奥の汚部屋の片付け、象の糞運び、幽霊が出る開かずの間の掃除という特命に挑む。「掃除之者」なんてお役目があるとは知らなかった。家では妻と息子達に気を使い、職場では上司と若者の板挟みになってる中間管理職。それでも山野組の仕事ぶりはかっこいい。畳を掃く箒の音も清々しく、気持ち良く一気読みだった。
2017/11/28
ナイスネイチャ
江戸城お掃除係の侍。大奥ゴミ部屋の整理、象の糞拾い、開かずの間と3篇。もう少し馬鹿馬鹿しくして欲しかったかなぁ?面白かったけど。
2019/06/17
papako
みさんのレビューで気になって。楽しかった!江戸城の掃除を担当する掃除之者。そこで一つの組をまさかれている小左衛門。難所の掃除をまかされ、問題も解決する。掃除って、場所だけじゃないんです!掃除にかけるプロ意識と、息子に負い目を感じる父親としての小左衛門の葛藤がいじらしい。人脈も広いし、掃除もできる小左衛門のこれからが楽しみです。ぼちぼち追いかけます。
2020/02/15
感想・レビューをもっと見る