祈りの証明 3.11の奇跡 (角川文庫)
祈りの証明 3.11の奇跡 (角川文庫) / 感想・レビュー
空猫
【3.11関連】震災は東北だけでなく阪神から始まり、カメラマンである主人公の妻の新興宗教へ傾倒、30年前の純愛と、原発とその背景、白骨死体、相次ぐ作業員の不審死、、、とてんこ盛りの内容。被災者に直に取材した様な彼らの言葉がとても重かった…戦争は悲惨だったが日常だったし終われば未来が見えたが、天災は平和な日常から突然地獄に突き落とされる上、放射能もれ事故は未来がない…。散らばった多数の点が繋がる様は唸らされたが、文体が昭和感満載だし、ミステリよりも当時の被災地の現状がメインかな。
2021/03/03
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
平成29年 2月25日 初版。阪神淡路大震災のときは写真の鬼に徹していた主人公が3.11大震災の時には写真俳句の祖となり、学生時代の行きずりの恋人と、新興宗教に取られた妻を捜しに被災地巡礼をする。そこに巨悪新興宗教との絡みがある。最初はオウムがとおもったら統一教会的要素も出てきて、震災の補助金などで下衆く儲けている教祖は「こんな人はいるんだろうなあ」。鍵になりそうな白骨死体も誰か分からず、教祖の落とし胤ぐらいにしたら面白かったか。まあ森村先生で「証明」と銘打たれると買わないといけないジャンという程度でした
2018/01/19
barcarola
いろいろと詰め込まれているが、焦点がわかりにくい。というわけで、主人公であるカメラマン長井の旅を中心に据えて読んだ。
2021/10/16
☆やす
東日本大震災、原発やそれに絡む利権、新興宗教。事実や歴史に基づく背景がある中で、報道カメラマンの主人公が『お遍路』で被災地を回りながら、妻と『昔の想い人』を追う物語。複雑に絡み合う設定が凄い。特に震災による被災地の描写は渾身。
2024/10/20
☆こまトゥーゆ☆
震災の時のどんな祈りに関して書かれているのだろうとワクワクしてた。_____大分、期待外れであった。
2017/07/30
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