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きみのために青く光る (角川文庫)

きみのために青く光る (角川文庫)

きみのために青く光る (角川文庫)

作家
似鳥鶏
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-07-25
ISBN
9784041053973
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きみのために青く光る (角川文庫) / 感想・レビュー

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おかむー

デビュー作『理由あって冬に出る』以来二作目の似鳥鶏作品はファンタジックな能力モノ+青春小説といったところかな。さらっと読みやすく、かつ意外と心に残る良作ですよ。『たいへんよくできました』。本人のみに見える青い光を発するとともに「動物に襲われる」「殺意だけで人を殺す」「年収が頭の上に浮かび上がる」「死ぬひとの胸に青い光が見える」それぞれの能力に翻弄される4人の主人公を描いた連作短編。それぞれ軽めな導入から始まりつつも、結末には考えさせられるものもあるしっかりとした物語かつ文体に嫌味がないので好感触ですよ。

2017/08/05

mocha

『青藍病治療マニュアル』改題。うーん、最近こういうタイトルと表紙の作品が多いな。元のタイトルの方がキレ味があると思うんだけど…。不安症が高じて発症する異能症。別名青藍病。特殊能力を生かして事件を解決したり、異能ゆえに悩んだり、ライトで面白かった。謎の静先生にはぜひまた登場してほしい。

2018/02/18

へくとぱすかる

何に感応するかは人それぞれだが、「異能症」を持った悩みや、そこから始まる行動は、とてもよく理解できるような気がする。4編の連作中、最初と最後の作品は、特に感動を残す。まさに「青春」ですよね。人を殺す能力を持ったら、それはもちろん大きな悩みになるだろうが、人を助けることに関わる能力であっても、実は悩みは深いとは……心の行きつく先を深く考えられた物語だ。

2018/08/19

dr2006

僕は鈴乃の為に青く光るよ。過去の激しいトラウマにより発症する青藍病。その症状=能力が発動する時、自分と対称とが同時に青藍色に光る。能力は①動物から自分が攻撃される②念じるだけで生き物を殺せる③他人の年収が判る④他人の死期が判る…と様々で、各症例による連続短編となっている。主人公たちは、その特別な能力のメリットに溺れるか、デメリットを達観し治療するか、紆余曲折葛藤する。超人的な能力を持ってしまった人間の心理を丹念に描くファンタジーであるが、展開が甘くなり過ぎない様、各話で登場するドクター静の存在が頼もしい。

2022/12/01

hirune

静先生のビジュアルがどんなか すごく見てみたい、どんなかな〜。各話で様々な無い方が良いんじゃない?と思われる超能力を持った主人公たちが危機に陥ってハラハラさせられますが、静先生が出ると もう大丈夫みたいな安心感があるので、早く出てこないかなぁと待ちわびちゃったものでした😅しかし最後のお話しはスリリングかつ甘々なラブロマンスでしたね、ドキドキしながら堪能しました♡

2020/02/22

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