土方歳三 中 (角川文庫)
土方歳三 中 (角川文庫) / 感想・レビュー
優希
試衛館にとって上洛は武士になるという夢だったのですね。芹澤と行動を共にするようになりますが、その問題行動に危機感を覚える土方さんの勘は鋭いと思いました。やがて「新選組」の名の隊を生み出し、副長として心身を投げ出すのは凄い勇気のように思いました。同じ志を持つはずなのに溝が出来始めたのは複雑に感じます。鬼の副長と呼ばれた土方さんの苦悩を見たようです。
2021/12/22
佳乃
新撰組結成ですね。歳さん、恋しちゃって、熱い漢だ、硬派なのかぁ?なんて思っていたけれど、うんうん、歳さん、恋っていいでしょ。沖田総司も病でなければいいのに・・・と何度何度思ったか。あぁ、もっともっと新撰組が知りたいわ。沖田総司の代わりにどこまでもついていきます、歳さん。
2019/08/29
ちびごん
京都編。お金と権力を手に入れて変わって行く仲間たち。近藤さんとの微妙な距離感や山南、藤堂との確執など少し新しい解釈も面白い。沖田とのやりとりがほっとするところ。でもやっぱり土方さんの恋はドキドキするなぁ。下巻へ。
2017/09/01
如水
文庫本にて再読。新選組結成から鳥羽伏見の戦い前迄。この土方歳三、悪ガキのまんまで新選組副長してるよな〜と言う印象が強いです。司馬遼太郎の『燃えよ剣』と比べてしまうからかも知れませんが。けど組織の中だけを考えて動くとこ〜なるのかもな〜とも思う。中々の鬼っぷりです。鬼っぷりを他人から言われしょげるシーンも有りますが、『葛藤』と言うものが感じられない。とゆ〜副長でした(下巻に続く)
2017/07/28
mokona
新選組の絶頂期から傾きかけるところまでが書かれている。金と地位を手に入れ、変わっていく仲間達。特に近藤勇の変化は目も当てられないくらい酷いもので、読んでいて不快感を覚える。土方歳三にとって、変わらないでいてくれる沖田総司は、心の安らぐ場所だったのかも知れない。歴史小説は結末を知ってしまっているドラマだ。この先、変えようのない事実が待っていると思うと下巻を読むのが少し辛い。
2018/03/17
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