シュッシュッポッポきかんしゃチャーリー
シュッシュッポッポきかんしゃチャーリー / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
キング氏の『ダーク・タワー』シリーズと縁があるベリル・エヴァンス氏による温かい絵本。子供たちに大人気の機関車チャーリー。彼の望みは廃車になるまで、機関車として働き続けることだが時は無常で・・・。歯の第一印象がちょっと、怖いかなと思ったチャーリーですが、とてもいい子じゃないですか。だからこそ、走れなくなってから涙を流す姿は悲しかった・・・。でも自分の能力を信じてベストを尽くせば、見てくれる人は確かにいるから。もちろん、友情といい意味での矜持は捨てなかった車掌も素敵さ♪
2017/11/26
ぐうぐう
『ダークタワー』に登場するベリル・エヴァンスによる絵本。エヴァンス名義だが、もちろん書いているのはスティーヴン・キングだ。リチャード・バックマンといい、キングはこの手の遊びが大好きなのだ。しかし、遊びだからといって、いい加減ではない。いや、遊びだからこそ、真剣に取り組む。内容もさることながら、虚構を現実世界に実在させることで、虚構そのものをリアルに感じさせる絶大な効果をもたらせている。風間賢二による解説にも書かれているように、読者を自作の虚構世界へ誘う演出が素晴らしい。
2019/07/01
Sakie
キングの「ダーク・タワー」シリーズに登場した絵本。『こういう絵本を、ずっと書きたいと思っていた』ってどういう意味だろう? 既に物語を明瞭に思い出せない。なにも知らずに読めば、ごく普通の、ハッピーエンドの絵本だ。しかしチャーリーの顔だけタッチが怖くないか。「ダーク・タワー」を読んだ私には、恐怖ワードが散りばめられているように感じるのだ。いや、確かにリンクしている。やめて怖いから。発売時には風間さんによる解説の冊子が付属していたらしい。この絵本の存在に気づくのが遅く、古本として買ったらついていなかった。残念。
2019/07/09
ナハチガル
集英社の雑誌kotobaのキング特集で見かけたので。一ページ目を開いてやな予感。というのは嘘で、図書館で予約をかける前から、嫌な予感がすることを予感していたのではあるが。小説の文体と絵本の文体は全く違うということをまさかキングともあろう者がご存じないとは思わないけれど。むしろ確信犯であってほしい。アイドルや女優のコントや大喜利を見せられたような感じか。C。
2021/05/04
なゆた
【図書館】きかんしゃ絵本を探して。なので、スティーヴン・キング氏で「ダーク・タワー」に出てくる絵本とは知りませんでした。説明が長くて読み聞かせには向かないところがそれっぽい(笑)ところどころ端折りました。機関車にガッツリ顔がついているので、喋ってビックリ、の展開になゆたはキョトンw。でもとにかく機関車だからお気に召す。お話はいつもの展開ですね。新型に取って代わられてがっかり、でも活躍して返り咲く。蒸気機関車は古いし性能も低いのだけれど、なんでこんなに魅力的かな。(4歳8か月)
2019/09/03
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