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災厄 (角川文庫)

災厄 (角川文庫)

災厄 (角川文庫)

作家
周木律
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-07-25
ISBN
9784041056103
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災厄 (角川文庫) / 感想・レビュー

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みや

高知県の山村から始まった原因不明の集団死の原因を厚生労働省の職員が探るサスペンス。コロナに脅かされる現在の状況と重なる部分もあり、パンデミックの様子に薄ら寒さを感じながら読んだ。内閣官房・厚労省・警察の三つ巴戦は分かりやすく、人間関係も面白い。政治や化学に詳しい人には温いのかもしれないが、疎い私は深く考えずに楽しめた。妻と元彼との三つ巴戦は物足りなくて残念。政治のトップや医療従事者が取り上げられがちだが、このような形で奮闘している方たちもいることに気付かせてくれたので、今このタイミングで読めて良かった。

2020/07/13

coco夏ko10角

原因不明の症状で多くの人が亡くなり、さらに高知から四国全域へ広がっていき…パニックサスペンス。こういうのは勢いつけて読むと面白い。政治家のあれこれ、誰が主人公になるかでこの辺りの比重は。歩美に関するくだりはちょっと。

2018/07/05

流言

デビュー作である『眼球堂の殺人』に比べると楽しんで読めた。警察が無能すぎるとか、家族の扱いでおざなりだとか、終盤があまりにも都合が良すぎる展開でそうした展開に頼らざるを得ない主人公も株が下がるとか、気になった点はいくつもあるのだが、ハード社会派作品ではなくパニック・サスペンス作品だと割り切れば楽しめる。僕も花粉症持ちなので、作者の花粉症に対する憎悪が伝わって来て良かった。僕も花粉をまき散らす杉を全て焼き払って全て解決してしまいたい。いっそ、サリン禍くらい起こってくれればという気持ちも想像がつくというもの。

2019/01/25

shi-

パンデミック…数多く作品はあるが、その度に、原因、結末が気になり一気に読む。 今回はとても身近で私も苦しめらているアレが原因だった。作中にあった、細菌と人間の追いかけっこの一文。本当にそうだよなぁ…。

2018/01/11

いーたん

四国壊滅。高知県を山村で謎の集団死が発生。徐々に範囲を拡大する謎の集団死。対策本部では事件の原因を巡って厚労省と警察庁・官房副長官が対するも、その間にも被害エリアはさらに拡大していく。感染症を主張する厚労省キャリア官僚の斯波。しかし、感染症の証拠を得られず、焦る斯波…謎の集団死の結末は身近な意外なモノだった。登場人物の設定・役回り、物語の展開は王道というかテンプレの域を出ないのだけれど、一気読みをさせるスピード感があり、面白かったです。

2017/09/13

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