虚談 (怪BOOKS 幽BOOKS)
虚談 (怪BOOKS 幽BOOKS) / 感想・レビュー
starbro
京極夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、京極夏彦らしい虚談的幽霊譚連作短編集でした。全て嘘の話ですが、ディテールの詳細まで拘っているので、妙にリアリティがあります。オススメは『クラス』&『リアル』です。
2018/03/26
紅はこべ
怪談を語るのに、嘘だとか、信じるも信じないもあなた次第みたいなこと言うのは、興醒めな気がする。女の幽霊が出るのが殆ど台所というのは何なんだ。「シノビ」で寒川さんが本題に入る前に、忍者について蘊蓄を披露し合うのが京極さんらしい。友人の話と前置する時は、大抵その人自身の話というのは、周知の事実。怖かったのは「クラス」だな。語り手や聞き手がみんなおかしい。「ムエン」の人の目的は何?
2018/08/25
ケイ
半ばまでいってから、ようやくタイトルの意味がすとんと腑に落ちる。すらすら読めるし、嫌味がないのだが、私が京極先生に求めるものとはちと違う。「関口くん、不思議なものなどないのだよ」というスタンスが好きで、妖しの世界に片足踏み入れたくはないのだよなあ、嘘だとしても。
2018/05/07
takaC
どこまでが嘘でどこからが真実なんだろう。いや、そもそもそんな区別に意味があるのだろうか。
2018/06/12
nuit@積読消化中
タイトルの通り虚談?!どこまでが現実でどこが嘘か?いや、全てが嘘かもしれないし、実話かもしれない。でもそんなのはどうでもよいほど引きこまれるお話ばかり。京極さんらしい淡々とした会話のやり取りや一人称語りが私は好きです。
2018/04/24
感想・レビューをもっと見る