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地獄の犬たち

地獄の犬たち

地獄の犬たち

作家
深町秋生
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-09-01
ISBN
9784041057230
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地獄の犬たち / 感想・レビュー

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W-G

面白かった。欲をいえばもっと長くても良かった。十朱の人間的な魅力や影の部分をもっともっと掘り下げて描写してもらえれば兼高のジレンマがより際立って更にのめり込めたように思える。適度に意外性のある展開でこれくらいの頁数でも全然飽きずに読めたので、一冊で終わらせずにシリーズ化しても良かったのでは。単体作品にしたことで、十朱にしろ兼高にしろ、極道社会内での出世があまりにも不自然なくらい早いという違和感が目立ってしまったかもしれない。しかしコレは映画化されたら見てみたい一作。個人的には室岡がイチオシキャラ。

2018/01/01

starbro

深町秋生、初読です。潜入捜査物は何作か読んだことがありますが、ここまで壮絶な物語は初めてです。全編バイオレンスの連続で、436P一気読みしました。昔の大藪春彦に近い感じではないでしょうか?少し諄い説明文書が整理され、章立てされるともっとテンポ良く読めると思います。

2017/10/08

しんたろー

深町さんの傑作と評価高い本作…バイオレンスの嵐だった!極道社会に潜入した警官の話なので既視感はあるが、主人公・兼高の苦悩とヤクザたちの造詣が面白く、彼らの騙し騙さる展開も良くて、先が気になりドンドン読めた。人情&友情がヒリヒリと痛みを伴って伝わってくるのも痺れる。特に相棒・室岡が美味しい役どころで脇役ながら注目!惜しむらくはラストが急展開な事…もっと勿体つけても良かったと思うが、これも深町さんの美学なのだろう。暴力描写がエグイので気の弱い人にはオススメできないが、熱い男たちのぶつかり合いを求める人は必読!

2018/08/28

おしゃべりメガネ

久々に超ヘビー級のバイオレンスな作品を読みました。なかなかグロテスクな描写も決して少なくはなく、体力勝負となりましたが、意外にもスラスラとイッキ読みでした。極道の組織に身を投じる潜入捜査官の話で、映画『インファナル・アフェア』を彷彿させる展開です。とにかくひたすらバイオレンスな描写が続くので、苦手な方はキツイかもしれません。しかし、主人公の潜入捜査官としての正体が極道組織にいつバレるのか、それとも隠し通すコトができるのか、ずっとハラハラして読み進めていけるのはやっぱり深町さんならではの筆力だと思います。

2018/02/10

いつでも母さん

「戻って来い!」何処へ?行き場所などありはしない男が愛おしくて堪らない。茨の道だと分かっていても阿修羅の道を行くのか、出月よーはぁ~深町作家、本領発揮でしたね。ミイラ取りがミイラに・・信じる自分の根っこのところが揺らいだだろう。サクラの代紋も極道の掟もどっちの世界も同じなんだよなぁ。抜いて抜かれて裏の裏は表か?出月よ、いや兼高よ今もどこかで生きているか?ぐっすり眠れているか?

2017/09/18

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