ジャパン・トリップ
ジャパン・トリップ / 感想・レビュー
ヴェネツィア
著者の岩城けいさんは、現在オーストラリアに在住。本書は、日豪双方の言語と文化を知ることの強みを生かした小説。オーストラリアのローランド・ベイ・グラマースクールの子どもたちを主人公として、彼らの日本体験プログラムの1週間を描く。子どもたちの心の動きや行動はリアリティもなくはないし、それなりに楽しく読めるが、残念ながら心情、思考ともに単線的に過ぎるようだ。言語にしても文化にしても今一歩踏み込みが足りない。さらには、デビュー作の『さよならオレンジ』が持っていた瑞々しさも薄まったかのようである。
2022/09/06
starbro
岩城けい、3作目です。オーストラリアのグラマースクール(小学校6年生もしくは中学1年生)の日本(関西)の修学旅行記。オーストラリアの子供達目線なので、非常に新鮮です。ディスカバリー・ジャパン、エキゾチック・ジャパンと言った感じでしょうか?やはり『カワイイ』は世界で通用する言葉になっているんですネ。
2017/10/07
紫 綺
「YOUは何しに日本へ?」ちょっと日本の姉妹校へ、交流ホームステイしに♪って何とも落ち着きのない、慌ただしい旅だこと。
2017/09/25
モルク
オーストラリアの小学5,6年生が2泊3日のホームステイを含む1週間の研修旅行で来日する。我が子を言葉の通じない日本に送り出す親の気持ち、スマホもタブレットも使用禁止、依存している世代としては子供と直接連絡がとれないのは不安であろう。でも、子供たちはたくましい。ホームステイ先の家族とふれあい、言葉が通じなくとも一生懸命お互いを気遣うショーンと中村家のふれあいに感動しその別れのシーンに涙。必死に日本語を勉強してきたハイリーに全て英語で接するユイカの家族に憤りながらも、外国人からみた「おもてなし」の難しさを知る
2018/01/20
takaC
若干読みにくさ(特に最初と最後の太字の章)を感じたものの波に乗れたらサクサクと読み進められてあっという間に読了できた。ヤマナカ・センセイにも幸あれ。
2017/08/31
感想・レビューをもっと見る