山の霊異記 ケルンは語らず (幽BOOKS)
山の霊異記 ケルンは語らず (幽BOOKS) / 感想・レビュー
モルク
山の怪談というよりは、幻想的な話が多い。それも安曇さんの紀行的な要素が強い。「綱引き」「不死身の男」「ブランコ」がよかった。たったひとりのテントの中、シンとした静けさ、荒れて快復しない天候、聞こえるはずのない音.声、いるはずもない人、金縛りの中見えたもの。山にはやっぱり何かある。
2018/07/31
かおりんご
ホラー。今回は、ホラーというよりなんだか不思議な話が多かった。亡くなったおばあさんに頼まれて、フィルムを写真屋さんに出す話は、ほんわかした気持ちになれた。山は、不思議なことを引き起こしやすいのかな。
2021/06/15
ネムコ
私が安曇さんを知ったのは、今出てる本がほとんど出た後でしたので、図書館や古本屋で読んでしまいました。久々の新刊でしたので、応援の意味も込めて買いました。読んでるのは通勤電車の中なのに、土の道の感触や、低い山の頂上に吹く風や、満天の星空を追体験できます。山に登りたくなります。えっ、怖い話? う~ん、このくらいの不思議は、山なら不思議じゃないって思うから、切なくはあっても怖くはないかな。また、次の本待ってますv
2018/04/22
ネムコ
山登り系の素敵なエッセイを読んだので、まだ山から下りたくなくて、こちらの本を再読。怖い本のコーナーに置かれている本書ですが、正体は上質な登山エッセイです。自分も一緒に登っている気分になります。
2019/10/02
澤水月
大病をされたあと、山怪ブーム以前からの「ザ・山の怪談」から風合いがかなり変わり今は山を題材とした幻想譚に。時折怪奇がない紀行もあった。登山用語をある程度知っていないと分からない部分も多々あり編集部で註を入れてもいいかも
2018/03/11
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