KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

山の霊異記 黒い遭難碑 (角川文庫)

山の霊異記 黒い遭難碑 (角川文庫)

山の霊異記 黒い遭難碑 (角川文庫)

作家
安曇潤平
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-05-25
ISBN
9784041057322
amazonで購入する Kindle版を購入する

山の霊異記 黒い遭難碑 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

眠る山猫屋

以前読んだ『赤いヤッケの男』より断然面白く、また怖いと感じた。慰霊碑や遭難碑、ケルンに地蔵。人の命が、その場所で断たれた標は沢山ある。山は聖地かと思っていたが、そうでもなさそうだ。後半の『ひまわり』のように洒落た流れもあれば『青いテント』や『真夜中の訪問者』のように正体不明の何かに脅かされたり。正体不明と言えば『ポニーテールの女』が興味深い。愛されちゃってますよね。

2019/06/24

春風

山岳怪談を集めた短編集。山とは、標高が高いというだけの場ではない。山行は、抗うことのできない自然の力を感じ、畏怖を常に抱きながら行うものでもある。それは、死が常に近いことも意味する。そして、ミステリでいうクローズドサークルのような一種の閉鎖的環境でもあり、仮に怪異に遭って逃げ出したとしても、山は果てなく続くように感じられ、容易に逃げ出すことは出来ない。そのため、地上での怪異の遭遇に比べ、孤独感や不安感が増幅され、唯一無二の恐怖が描かれた作品集となっていた。

2020/03/23

山田

作者・知人等が山で体験した「コワイ」話。結構グロかったり気持ち悪い描写が生々しくある。 山とは、霊をそんなにも大胆にさせるものなのか…と感心してしまう。霊も人恋しくなるのだうか?

2021/01/17

mittsko

「霧限の彷徨」「櫛」の人情味が好きだな。おそらく著者の作家性が表れてる。なんじゃそりゃと素直に驚いたのは、いかにも実話怪談テイストな「滑落」。いきなり挟まれている「裏山」みたいな掌編が、かえって異様さを際だたせる ※ 著者の数ある本の中で、なぜこの本を選んだのか、忘れてしまった 怪談実話に慣れているボクでも、実際にゾッと鳥肌が立つ話がいくつもあった 最近、山の怪談が人気だが、登山家系統なら安曇さんの著作が必読なのであります(大きなセールスをあげた田中康弘さんの「山怪」はマタギ、猟師系の怪談)

2024/02/11

スーヌ

【B+】山と怪異を描いた短編、シリーズ第3弾との事だけど、自分は順番バラバラで読んでるので何冊目か忘れた。ただ今まで読んだ中で一番面白かったな、今回は。バリエーションも豊富でなかなか展開も読めない。皆さんも挙げてる『ポニーテールの女』はインパクト大だった。結局何だったのか…あと『黒い恐怖』こういう霊的なものとは異なる怪異は実に良いね!

2024/05/06

感想・レビューをもっと見る