校閲ガール ア・ラ・モード (角川文庫)
校閲ガール ア・ラ・モード (角川文庫) / 感想・レビュー
starbro
図書館の新刊コーナーでみつけて借りました。宮木あや子&校閲ガールシリーズ初読です。主人公河野悦子周辺の出版業界関係者の連作短編集、もっと軽い話かと思いましたが、意外とシリアスな内容で読み応えがありました。次回河野悦子自身の物語を読んで見たいと思います。
2017/07/27
さてさて
『景凡社校閲部の後輩、河野悦子、通称河野っちは口の中でチュッパチャプスをバリボリと嚙み砕きながら興味なさそうに言った』。シリーズ第二作となるこの作品では、シリーズの主人公である河野悦子の同僚や先輩、そして上司に短編ごとに光が当たる物語が描かれていました。前作同様に短編冒頭の”編集メモ”や宮木さんが原作された10コマからなる〈おまけまんが〉の収録など読者を楽しませる工夫に満ち溢れたこの作品。出版業界の裏側を垣間見ることのできるこの作品。前作同様ポップに彩られた表紙が作品の印象を強く印象付けていく作品でした。
2023/12/12
優希
面白かったです。『校閲ガール』のスピンオフ。悦子を取り巻く人たちの物語が描かれ、悦子はあまり登場しません。それでもたまに出てくると、そのキャラのはっちゃけぶりは健在だなと思わされます。校閲部に配置されても、やはり服好きなんですね。また、周りの人たちはこんなイメージだったんだと知ることができるのも楽しかったです。いかに自分の仕事と向き合っているかが伺えました。こういう人たちに囲まれて仕事をしている悦子は幸せ者なのかもしれません。
2017/09/05
りゅう☆
今回は河野悦子の周りの人たちにスポットが当たる。職種に対して悩みを持つファッション誌編集者森尾は引き抜きに応じるのか?ガールズなんだかボーイズなんだかのサブタイトルに納得の米岡のちょっぴり悲しい失恋話あり。文芸編集者藤岩のテツパンのあだ名に苦笑(^^;)。そしてくうたんに裏切られたりおんたんだけど妥協点を模索できたなんてカッコいいな。悦子の天敵貝塚が実は売れない作家のために頑張ってると知ってちょっと見直したかな。校閲部部長茸原渚音ってスゴイ名前だな。過去の女性作家との関係と現在にちょっと心揺さぶられた。→
2021/04/19
扉のこちら側
2018年221冊め。本編未読のまま先にスピンオフから着手したが、数話だけ観ていたドラマのおかげで特に違和感なく読了。脇役として顔を出す河野悦子は、それでも印象が強い。埋もれた作家に再び光を当てようとする貝塚と、最後に圧倒的な重さで読ませてくれた部長の話が良かった。
2018/06/27
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