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西郷どん! 上製版 後編

西郷どん! 上製版 後編

西郷どん! 上製版 後編

作家
林真理子
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-11-01
ISBN
9784041059364
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西郷どん! 上製版 後編 / 感想・レビュー

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starbro

前・後編、500P完読しました。『西郷どん!』というタイトルからも従来の偉人西郷隆盛の物語ではなく、幕末から明治維新という激動の時代に翻弄された一人の男、西郷吉之助の物語となっています。もっと書き込んでも良かったと思いますが、大河ドラマの脚本に遠慮した形になったのかも知れません。

2017/12/03

chimako

「……あと百年たったら、答えが出るような気がします。その時の日本は父が言ったとおり、どれほどかましな国になっているでしょうか。」最後を締めくくるこの1文を噛み締める。「どんなにかましな国になりました」と言えないところが残念である。西郷の「区切りにいるものは死ななくてはならん」という考えは当時の指導者にとっては大袈裟でもなかったろう。日本の夜明けと云われる明治維新は戦国時代以来の内乱であったと改めて思う。血が流れ、人が死に、浮き出る者、沈む者、流に乗るもの、流される者。さて、この時代をどうやって生き抜くか。

2018/01/31

優希

時代は急変していくのが感じ取れました。不穏な空気の立ち込める薩摩、荒ぶる長州、蛤御門の変。最初は幕府側にいた吉之助も、勝の影響で維新に名を連ねる男たちと議論するようになるのですね。江戸無血開城を成し遂げたのは大きな功績でしょう。幼い頃から共にいた大久保とは道を分かつものの、己の道を歩んだ吉之助はまさに英雄です。

2018/06/01

修一朗

愛加那や糸,篤姫様と,取り巻く女たちとの交流がいい。政局に奔走する場面以外での西郷像は大河ドラマでもたっぷりと描かれるに違いない。彼が関わった明治維新の史実の書き込みを控え,彼が一橋候や大久保一蔵に感じた違和感を描いて史観の違いを浮き彫りにしていく視点が新鮮だった。維新後憂国の人になり果ててしまった西郷の絶望感はいかばかりか。振れ幅がばかでかい人物なので,全部描ききってしまうのは難しいだろうと思う。2018年度の大河ドラマは腰を据えてみるつもり,鈴木亮平さんは結構イメージ通りだと思う。

2017/12/29

大福

今日から大河ドラマがスタートするので読了出来て良かった。西郷隆盛がとても魅力的に書かれていて、その西郷の魅力にひかれた女性たちが素敵でした。陰で支える女性の芯の強さはいつの時代も変わらない。このストーリーがどんな風にドラマになるのか楽しみです。

2018/01/07

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