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二度のお別れ (角川文庫)

二度のお別れ (角川文庫)

二度のお別れ (角川文庫)

作家
黒川博行
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-10-25
ISBN
9784041059425
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二度のお別れ (角川文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

黒川博行さん初読み。そしてこの作品が黒川さんのデビュー作です。銀行強盗に連れ去られた人質。犯人の身代金要求に大阪府警は立ち向かうのだが。テンポの良い読み口とストーリー展開に一気に読めてしまう。目まぐるしく変わる犯人の要求に、初めは犯人を甘く見ていた警察も混乱させられる。周到に準備された知能犯による犯行と気付くも時すでに遅く。知能犯の最後の告白に、平凡な日常が幸せであったと改めて思う。実は紙一重まで犯人に迫った夜があった。テンポ良く読める快作である。読了感はほろ苦く、一抹の寂しさがある。他作も読んでみたい。

2018/09/06

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

黒川氏のデビュー作。白昼起こった銀行強盗事件、犯人は客を人質に連れ去り1億円の身代金を要求。行き当たりばったりに見えた犯行だが、犯人に翻弄される警察・・・。なにこれ、めっちゃ面白い!デビュー作でありながら完成度高し!軽妙でテンポの良い大阪弁の会話。良く練られた構成。犯人と警察の知恵比べ。読み進むにつれてなんとなくおかしいなと思い始めたけれど最後はそう来ましたか!「二度のお別れ」というタイトルもなるほどね。こんな面白い話を見逃していたとは!!今年一発目の五つ星です!★★★★★

2018/01/05

ehirano1

上手い!兎に角上手い!に尽きる作品でした。トリックやプロットという小難しいことよりも純粋に『読み物』として面白いと思いました。

2019/10/20

あすなろ

刑事黒マメコンビによる銀行強盗&誘拐事件解決譚。本作が黒川氏のデビュー作という。イヤー、デビュー作にして既に黒川流が少ないながらも出来上がっていたのですね。そして何より、題名二度のお別れが解るサプライズのラスト。正直言って内容は古いし、書き込みは荒い。でも片鱗の輝きはスゴイ。内容も面白かったが、そのことに驚かされた作品であった。

2019/11/17

ehirano1

『自分からは何の提案もできないくせに文句だけは一人前だ。どこにもこの手合いがいる(p55)』について。当方はこういう輩が一番腹立つのですが、上手い対応法が書いてあり参考になりました(読んでのお楽しみ)。『頭に来てもアホとは戦うな(田村耕太郎)』と併せて対処法の選択肢が増えたことは僥倖でした。

2020/12/13

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