ウォーター&ビスケットのテーマ1 コンビニを巡る戦争 (角川スニーカー文庫)
ウォーター&ビスケットのテーマ1 コンビニを巡る戦争 (角川スニーカー文庫) / 感想・レビュー
まりも
一ヶ月で時間が戻る荒廃した街・架見崎。臆病な少年と幼馴染の少女が、その街を舞台にした戦いに巻き込まれていく物語。結構好きかも。戦いに必要なのは力ではなく知力。幼い頃に見たアニメのテーマを胸に抱き、臆病で無力な少年が知略を駆使し、死の気配が付き纏うゲームを生き延びる。この緊迫感と爽快感、そして難解なロジックを駆使した読み応えのある展開と、作品に漂う独特の空気感。これらが上手いこと噛み合う事で、この物語にしか出せない面白さが出ていたと思う。まだ始まったばかりでこれなら次はもっと面白い。次巻も楽しみにしてます。
2017/09/06
よっち
臆病であることを誇る高校生・香屋歩と幼馴染秋穂が迷い込んだのは、8月がループする街「架見崎」だった。戦闘の役に立たない能力を希望した二人が、乏しい物資を巡る戦争に巻き込まれてゆく物語。設定されたルールの中で戦うゲームのような世界に飛ばされ弱小「キネマ倶楽部」に所属することになった二人が、いきなり戦闘に巻き込まれてゆく展開でしたけど、ゲームの本質を見極めつつ強者との駆け引きの読み合いで一歩先を行く二人は存在感がありましたね。もう一人の幼馴染がちょっと意外でビックリでしたが、続巻でどうなるか期待ということで。
2017/12/04
Junichi Yamaguchi
『正常性バイアス』… もう次巻が読みたい… 世界の謎、SF、戦略ゲーム、臆病な主人公、それでいて綺麗な文章。 期待して待ちたい。。
2017/10/10
ツバサ
プロローグの数ページを読んで、あっ、これは面白いやつだと確信しました。臆病な主人公と冷静な女の子がタッグを組んで、戦いが宿命付けられる”架見崎”という街で知略を駆使して生き抜いていく物語。非常に面白かったので続きが早く読みたいです。
2017/09/03
白パラガス
臆病者を自称する高校生・香屋と幼馴染の秋穂は8月をループする街【架見崎】に招かれる。まるでゲーム世界のような陣取り合戦が勃発する架見崎において,人々は自分に特殊能力を設定できる。攻撃,護身,情報収集…,しかし臆病者の香屋はその中のどれでもなく,まさに”「世界」と戦うための能力”を手に入れた。「臆病者の準備に,過剰なんて言葉はない」たとえどんな理由があろうと自分が死ぬには足りない。自分の身に降りかかる全ての恐怖がかえって彼を大胆にさせる。そんな例外的な能力を持つ彼は,ヒーローにではなくお姫様になりたがった。
2017/11/20
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