営繕かるかや怪異譚 その弐
営繕かるかや怪異譚 その弐 / 感想・レビュー
starbro
小野 不由美は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。5年前に読んだ第一弾に続く久しぶりの『その弐』を読みました。シリーズの雰囲気そのままの連作短編集、オススメは『関守』です。通りゃんせ、通りゃんせ♬
2019/08/16
ひさか
幽vol.22,23,24(2015年1月、6月、12月)、27,28(2016年6月、12月)、怪と幽vol.001(2019年5月)に掲載したものを一部改稿して、2019年7月角川書店刊。営繕屋の尾端の登場が控えめなのが、不思議を浮き彫りにし、余韻を長引かせます。優しい想いが、じわーっと来るのが素敵です。表紙絵に隠された怪異の描写も面白い工夫です。
2019/09/21
タイ子
前作に比べると今作はより人情味に溢れていた気がする。確かに物の怪とか幽霊とかは怖いけど、そこに出るにはその理由があってのこと。「通りゃんせ」の歌は言われてみればそうだよなぁって。「水の声」は生きてる人間の恐さを味わう。営繕屋の尾端さん、そんなにものすごい事をするわけでもないのに、やはり頼りになる人だわ。不思議な人だ。おかげでホッとできるラストに安心、続編待ちます!
2019/08/22
雅
中盤まではゾクゾク。そこから心温まる展開。流石の小野不由美。楽しませてくれました
2019/10/25
モルク
シリーズ二作目。一作目に比べると怖さは少ないが、古い家屋、道具にまつわる怪異、その家道具を使った者の想いが伝わる。便利だからと間違った使い方をすると、彼らの想いに傷がつく。それを上手く整えることで折りあいをつけるということなのだろうか。「魂やどりて」「水の声」が好きな作品である。
2019/11/03
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