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本のお茶 (角川文庫)

本のお茶 (角川文庫)

本のお茶 (角川文庫)

作家
川口葉子
藤田一咲
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-12-21
ISBN
9784041061381
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本のお茶 (角川文庫) / 感想・レビュー

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chantal(シャンタール)

岡倉天心の「茶の本」の抜粋や写真を多用し、お茶、茶道の素晴らしさを軽く紹介している本。「茶道。それは日々の雑多なものごとの中にひそむ美しさを深く愛すること。」「自分自身が美しくなければ、美しいものに近づく資格はない。」等の言葉が印象的。ここで言う「美しい」とは見かけの美醜ではなく、心の持ち用の事だと私は理解する。茶道にしても、華道にしても、「道」と名の付くものは形式美も大切だけれど、それを楽しみ愛する心が一番大事なんじゃないのかなと。のんびりお茶を飲みながら岡倉天心の本も読んでみたい。

2018/11/06

アキ

美しい写真と共に、岡倉天心「茶の本」の意訳本。中国南方が原産の茶の木が漢の時代に薬用として医学の分野で知られ、唐の時代「茶」という文字が生まれ、「団茶」として飲まれた。宋の時代に粉末を泡立てる「抹茶」となり、日本に伝わるが、中国では元によりその文化が途絶えてしまい、明の時代に「煎茶」が生まれ、17世紀に西欧に伝わったこと。茶道の歴史と南方禅の影響から日本の茶の湯が生まれたこと、タオイズムの始祖・老子の名前と結びつきがあること、などを知りました。茶席のための禅語集からの言葉がどれも含蓄ありそうで興味深い。

2019/09/19

goro@80.7

東京カフェ散歩の川口葉子さんによる岡倉天心「茶の本」からの抜粋意訳と写真家藤田一咲さんのフォトによる「お茶の本」穏やかにお茶を楽しみたい人にとっては絶好の本です。茶室でお茶を飲んだことが無いので今年は茶室体験をしたいと思います。お茶を「道」に出来る心の持ちよう、凄い事ですが何も考えずまったりと過ごす時間の有難さでしょうか。

2023/01/02

ユメ

茶道の精神には以前から興味があった。しかし、お茶を習いに行くことはなかなか難しい。そんなとき、この本と出会った。川口葉子さんが岡倉天心の『茶の本』を現代人に馴染みやすく意訳している。柔らかな文章はつくばいの音のように心地よく心に沁みわたり、ビジュアルブックという構成も、美しい写真を眺めながらまるで一服するように天心の言葉を噛みしめることができる。『茶の本』の教えから現代のカフェ文化を読み解くコラムも新鮮。日常の中で淹れる一杯のお茶を大切にすることで、茶道の精神の一端に触れることはできるのだと気付かされた。

2018/01/20

たかこ

#茶の湯 #茶道 岡倉天心の「茶の本(The book of tea)」の抄訳。いろんな訳を読んできたけれど、この文章が一番今の自分にしっくりきた。私の茶人としての今までとこれからを思い、心にひたひたと沁みてきた言葉たちだった。茶人の私を作っているものは、茶道の点前をする時だけでなく、生活の中でのしぐさ、身のこなし、歩き方、美的感覚など人格を表現する礎になっていると感じる。そして、花をいけるということ。適当に草花を摘み取るのではなく、一枝、一葉を選び抜き草花の生命そのものの輝きを出せるように心を尽くす。

2022/02/04

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