杜子春 (角川文庫)
杜子春 (角川文庫) / 感想・レビュー
優希
やはり芥川は面白いと思わされます。表題作などテンポが良くて読みやすいですね。ハマる作品が色々ありました。『南京の基督』とか出だしから心を掴まれます。
2022/04/12
優希
改めて面白いと思わされます。『杜子春』の普通に生きる喜びには共感します。個人的に『南京の基督』も好きだなと。
2023/03/20
万葉語り
杜子春は帯にあった「人間というものに愛想がつきたのです。」が印象的だった。17編の短編とエッセイで印象的だったのは「南京の基督」と「素戔嗚尊」様々なことに造詣の深い作家だと改めて思った。2017-189
2017/12/06
那由多
かつて菊池寛は「芥川の作品は銀のピンセツトで人生を弄んでゐるやうな、理智の冷たさがある……」と評していたが、ここに収められた作品群には既に当てはまらない。どれもそこそこ巧く他の作家なら合格点に達しても、芥川にしては平凡の域を出ていない。しかし『女』の蜂が蜘蛛に襲われるシーンなどのように、描写力はいずれも圧倒的。そしてページ数が短ければ短いほど、筆が冴える。
2020/06/12
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
芥川龍之介の「杜子春」は、人間の欲望と愛情の間で揺れ動く心の葛藤を描いた作品です。主人公の杜子春は、貧しいながらも純朴な青年でした。彼の運命は、ある日、謎の老人に黄金のありかを教えられたことで一変します。一夜にして大金持ちとなった杜子春のもとには、多くの人々が集まり、賑やかで豪華な暮らしが始まります。しかし、富が尽きると、人々は冷たく背を向けます。この経験から、杜子春はお金の有無で態度を変える人間の本性に嫌気がさし、真の価値を求める旅に出ます(続く
2024/05/12
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