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ダークゾーン 下 (角川文庫)

ダークゾーン 下 (角川文庫)

ダークゾーン 下 (角川文庫)

作家
貴志祐介
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-12-21
ISBN
9784041062494
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ダークゾーン 下 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

下巻は第4局~最終局を収録。いよいよ終盤戦に突入し、それぞれの戦略と駆引きが際立つ試合運びが続く。このゲームの本質とは何ぞやと疑問に抱きつつ、結末をどう締め括るのか。先を見据えて読み進めるが、最後のオチは全く読めなかった。「戦え。戦い続けろ。」その言葉の意味するのは過去への後悔かそれとも未来への現実逃避なのか。塚田の未練が残る結末に感じた。こういったゲームの世界感を全面に押した作風は初めてなので、とても楽しく読むことができ、新たなジャンルを開拓する事が出来た。

2021/06/28

カムイ

上巻でダークゾーンは現実なのかそれともバーチャルなのか謎だった、展開も目まぐるしくなって着いて行くの大変だった。やっぱり塚田は嫌いなキャラだが少し可愛そうと思うところがある、目指すところに手が届かず挫折するし彼女にも酷い事をしてしまうしホントひで~やつなのです。サスペンスミステリーとしても面白かった、結末は薄々気づいていたがそれでも良かった、貴志祐介の将棋愛に感服するし相当な腕前らしいです、カムイも3手先手だったら羽生善治でも勝てるのに(笑)

2021/04/29

kubottar

戦闘シーンよりもそのバックストーリーである断章の方が好きだった。物悲しいラブストーリーなのだが、貴志祐介特有のどうしようもならない状況を生きていく男女と、バッドエンド一直線の周りの動きもせつなかった。

2018/01/15

きょん

異世界と現実の関係がどうなっているのか色々考えていたけど、なるほどそういう事ですか。現実世界での登場人物の愚かな行動から生まれる悲劇と、異世界であくまで第一局からしか始まらない出口のなさがにやりきれない感じがひとしおだった。

2018/02/14

ふじさん

【上下巻併せての感想】第23回将棋ペンクラブ大賞、特別賞受賞作の二次文庫化。プロに上がれず燻っている奨励会所属棋士の主人公が、突然放り込まれた異空間「ダークゾーン」で怪物化した人間を駒に、殺し合いゲーム七番勝負に挑むソリッドシチュエーション・ミステリホラー。お世辞にも好感が持てるとは言えない主人公を始め、全編に横溢する胸糞の悪さ、息苦しさの中、藻掻くようにゲーム的な戦況の面白さに縋って頁を捲る読書体験は独特。この閉塞感は作中人物達が苛まれる焦燥とも恐らく同質で、自分までが盤上の駒になったような錯覚が→

2022/02/13

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