江戸城 御掃除之者! 地を掃う (角川文庫)
江戸城 御掃除之者! 地を掃う (角川文庫) / 感想・レビュー
やま
江戸城 御掃除之者シリーズの2作目。 2017.11発行。字の大きさは…小。 楓山秘閣御掃除御手伝の事、浜御殿御掃除御手伝の事、中奥煤納めの事の短編3話。 〇楓山秘閣御掃除御手伝の事は、江戸城の紅葉山御文庫から3冊の本が消えて、紅葉山御掃除之者に疑いが掛かった。御掃除之者組頭・山野小左衛門は、掃除之者の疑いを晴らすため探索に向かう。もし疑いが晴れない時は、将軍の蔵書を盗んだ事になる(切腹)。この為、探索は慎重に進められる。そして、犯人は意外な人物であった…。 ⇒追記があります。
2020/01/06
mocha
御書物蔵で掃除という名目の紛失本探し。犯人はなんと…!浜御殿では泉水の魚が減っていく。泥を浚ってまで御掃除するも、犯人はなんと…!どちらも途中で察しはついたけど、事の納め方が粋で気持ちよく読めた。吉宗ってほんとに暴れん坊将軍みたいな人だったのかな。3話目では息子が御掃除組デビュー。大活躍でチームにも馴染み、次作の楽しみがまた増えた。
2017/12/24
アルピニア
シリーズ二作目。「楓山文庫から消えた書物」、「浜離宮の御泉水の魚の減少」、「江戸城の古い抜け穴の始末」など、今回も難題を押し付けられる山野組だが、黒鍬者や浜御殿掃除之者との交流もあり、職人同士が技を競い合い伝授し合う様子に気持ちが和んだ。四角四面には事を収めない小左衛門の人柄も魅力的。御風干や煤払いの行事、現存している神社(平川天神)、書物(御書物方日記)との繋がりについてなど、さりげなく記述されている部分がとても興味深く楽しい。この巻では、小左衛門の嫡男「左馬之祐」の成長が著しく、今後が益々楽しみ。
2020/07/24
papako
1巻から間があいたこちら。覚えてなくて楽しめるか?心配でしたが大丈夫でした。江戸城を掃除する掃除之者組頭の小左衛門。仕事に誇りは持っているが息子たちに理解されないのが悩み。掃除しながら諸々の事件を解決する。無くなった艶本、無事に戻るのか?浜御殿の魚が減ってしまう。原因は?そして吉宗登場で円満解決。そしてとうとう嫡男の左馬之祐が御掃除の仕事見習いに!頬が緩む小左衛門。そして江戸城の抜け穴問題でも大活躍。1巻読んだ時よりも楽しかった。さてさて次。
2022/03/14
kei302
続編熱烈希望「御掃除之者」シリーズの2巻目KindleUnlimitedで再読。 角川文庫さま、ぜひともシリーズ第4弾を<(_ _)> 「そこら中が英雄ばかりでは世の中はまとまらない。この世は有象無形の小者たちが支えているのだ!」 御掃除の技をもってお仕えする彼らにエールを。平谷さんに応援の声を。
2022/04/04
感想・レビューをもっと見る