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二人道成寺 (角川文庫)

二人道成寺 (角川文庫)

二人道成寺 (角川文庫)

作家
近藤史恵
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-01-25
ISBN
9784041062647
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二人道成寺 (角川文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

『恋路の闇に迷うた我が身、道も法も聞く耳持たぬ。もうこの上は俊徳様、何れへなりとも連れのいて、恋の一念通さでおこうか。邪魔しやったら蹴殺す(摂州合邦辻)』演目のワンシーンの台詞で幕を開ける本書。女形を修行中の男小菊と、歌舞伎関連女性スタッフの実が一人称で交互に語る。中堅女形岩井芙蓉の妻美咲が自宅の不審火が原因で意識不明の重体。未だ昏睡状態の美咲の余りに切なく切なすぎる女心が鍵!歌舞伎の登場人物達の『心』の理解と解釈は演者と観客によって様々。そこに魅力がある!複雑な女心の切なさが哀しく伝わってきます‼️🙇

2019/08/10

yanae

近藤さんの歌舞伎もの。以前「胡蝶殺し」を読んで面白かったのでこちらも。二人道成寺はどうやら今泉という探偵のシリーズもののよう。知らずに読みましたが面白かったです。歌舞伎役者の家が全焼、妻は事故後意識が戻らぬまま病院で眠る。妻は生前「夫に殺されるかもしれない」と話していた。果たして事故の真相は?彼女が本当に愛した人とは。事件の真相が知りたくて一気読み。食いつかせる書き方はさすが近藤さんのうまさ。歌舞伎も楽しめるのでお得な感じ。歌舞伎を見たくなる!近藤さんの歌舞伎シリーズはまりそうです♡

2019/05/21

ゆみねこ

自宅の不審火が原因で昏睡状態に陥った梨園の妻。彼女には想い人がいた。「夫に殺されるかも」という言葉を聞いた夫のライバルの歌舞伎役者。探偵・今泉文吾が謎を解く女形を演ずる役者たちの妖艶な姿や特殊な世界である歌舞伎のことをとても興味深く読みました。

2018/04/28

tom

うわーすごい不意打ち。変化球ってわけでもないけど、全然考えずに読んでいたので全く予期しない方向から飛んできた球にがつんとやられました。すぐにぱらぱらと読み返して、変わる景色を楽しむ。うーん面白かった。

2018/02/19

アリス

「ねむりねずみ」以来の歌舞伎シリーズを読みました。近藤史恵の描く歌舞伎の世界は分かりやすく魅力的です。未読の歌舞伎シリーズも読みたくなりました。

2018/04/01

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