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透明カメレオン (角川文庫)

透明カメレオン (角川文庫)

透明カメレオン (角川文庫)

作家
道尾秀介
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-01-25
ISBN
9784041063521
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透明カメレオン (角川文庫) / 感想・レビュー

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nobby

リスナーを魅了する声の持ち主 恭太郎、自ら語る容姿をはじめ彼の周囲を取り巻く嘘が導く顚末とは…序盤から、いきつけのバー“if”に集まる個性的な面々による寸劇や、ラジオ番組で流れる様子に読んでクスッと期待は高まるばかり。ただ、中盤までは軽快に読み進めるも単なるドタバタ模様に正直つかみどころがない。しかし流石にタダでは終わらぬ道尾作品、後半一気に派手な展開見せると綺麗に伏線回収して心地よい。ラスト微笑ましく終わるのかと思わせて、仕掛けられた反転はせつなくも涙誘わせてズルい…誰もが抱える弱さを補う嘘って素敵だ。

2018/01/30

散文の詞

この作家を知ってるだけに、最初からミステリーなんだと思って読み始めたのが失敗でした。 いい感じに謎が提出されるし、伏線のような挿話も面白いし、どういう展開になるんだろうと思っていたら、まるでドタバタ活劇のような、それでいて、下町人情的な話になってきて、最初から、そう思って読んでたら、捉え方も違ってのかも知れません。 だからといって、面白くないわけではなのです。 ただ、ミステリー要素がないのが残念でしたね。

2021/07/08

イアン

★★★★★★☆☆☆☆隠された嘘が印象深い道尾秀介の長編。声だけが素敵なラジオパーソナリティーの恭太郎は、行きつけのバー「if」に突如現れた謎の女・恵の策略に嵌められある男の殺害計画に加担することに…。と書くとゴリゴリのサスペンスのようだが、実際は個性的な仲間と繰り広げる痛快な復讐コメディ。恵の意図が読めないうちは恭太郎同様に混乱し、ご都合主義に感じる場面も多いものの、最後に明かされる真相を知り人の傷を癒す優しい嘘もあるのだと認識させられた。バーの店名に込めた意味に気付いた時が一番の衝撃だったかもしれない。

2022/11/16

納間田 圭

カメレオンを飼ってると自慢する友達の家にいたという…。別の意味は…見えてない処にこそ本当があるかな。彼は人気深夜ラジオのDJ。担当する「1UPライフ」という番組名がネタバレヒント。渋い男前の声で…リスナー達にお届けするプチエピソード&今夜の一曲。でも、彼が語る話には、それぞれに少しづつ脚色があった。いや本当は大きく違う○○があった。彼には深夜番組の仕事終わりに必ず寄る…行きつけの店がある。浅草ビューホテル裏路地の雑居ビルにある「if」…ある雨の夜いきなりびしょ濡れの美女が入って来て…コースターを?

2022/02/20

machi☺︎︎゛

バー「if」に集まる人々と、容姿には全く自信がないけれど美声の持ち主のラジオパーソナリティの恭太郎とバーに迷い込んだ謎の美女、恵たちがある1つの計画の為に一致団結して絆を深めていく。エンタメ色も濃くテンポ良く読めたけど最後にはやっぱり道尾秀介さんらしい展開だった。透明カメレオンの意味が分かり切なくなった。

2022/01/07

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