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恋愛禁止

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作家
長江俊和
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-12-25
ISBN
9784041064528
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恋愛禁止 / 感想・レビュー

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sayuri

冒頭から不穏なミステリーを予感させる新聞記事の描写で始まる。主人公はどこにでもいそうな平凡な女性・木村瑞帆。精神的に支配されていた男を殺した瑞帆だったが、その犯罪は遺体もろとも忽然と消失してしまう。誰が何故何の為に。導入部分は面白かったのだが、何の捻りもないまま明らかになる真相と単調な展開に物足りなさを感じる。昔の大映ドラマか昼メロの様なベタな雰囲気でリーダビリティはあるけれど、凝ったミステリーを期待して読むと肩すかしを食らうかも。グロテスクな描写はないが狂った愛を正当化するストーカーに恐怖を感じた1冊。

2020/02/19

モルク

禁止シリーズ。愛されているしるしと思っていたが、ある時それは束縛、支配と気づいた主人公。どこまでも追いかけてくる男。ついには…。そして彼女を守ろうとする男。それも執拗に、歪んだ形で。最初のエピローグはそういうことだったのか。一気に読め上手く構成されているんだけど余韻がうすい。続きでも関連でもあるわけではないし、もう無理に題名に「禁止」をつける必要はないと思うけど。

2020/04/24

ma-bo

長江さんの禁止シリーズだから、ひねりや引っ掛け、アナグラムとかあるのかと思いきや意外とストレートなお話でした。引込む力はさすがで、歪な愛が漂うストーリーは充分楽しめました。

2022/02/02

さっこ

今までのとはちょっと印象が違っていましたが「禁止シリーズ」です。DVやモラハラを愛だと刷り込み支配する。蟻地獄のように抜け出せない瑞帆がようやく掴んだ自由。新たな「愛」の形が瑞帆を追いつめる。叙述のような仕掛けもありますがそんなに意外性もなくて、サスペンス感の強い作品でした。最後は連鎖する歪な愛に不安な気持ちを残して読了です。

2020/11/30

ケイト

「出版禁止」を読んで、この作品もきっと裏に何かありそう·····て読んだけどストレートだった。ひとりの女に執着する男、気配を消すストーカー·····洞察力も鋭くて。一方的な気持ちを“愛”だと信じる男、相手に受け入れなくても構わない、『そんなの関係ねぇ』それも“愛”、これも“愛”·····愛愛愛·····うるさいわー😠でも·····最後の出会い·····ゾッとした。

2021/10/31

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