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BEATLESS 下 (角川文庫)

BEATLESS 下 (角川文庫)

BEATLESS 下 (角川文庫)

作家
長谷敏司
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-02-24
ISBN
9784041065822
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BEATLESS 下 (角川文庫) / 感想・レビュー

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『よ♪』

技術的特異点後、39基の超高度AIが、ネット接続の規制など微妙なバランスの上で成り立っている世界。人とロボット、AIとの共存がテーマ。"モノ"である人型ロボットへの愛玩や嫌悪、AIへの潜在的恐怖なども含まれる。本作では人に似た"かたち"で相手の感情をコントロールする事を"アナログハック"という造語で表わしているが、これは商業プロモーションやキャラクター商品などに、『文化の遺伝:ミーム』を利用した概念としており非常に興味深い。驚くべきは本作が2012年刊行であること。5年経過して明らかに現実が近づいている。

2018/05/14

ソラ

最初に読んだときはうまく飲み込めてなかったのが今読むとスッと入ってきてこんなに面白い作品だったのかという感想。

2018/03/24

もち

「僕が信じてやる。自分の目で、世界を見ろ」◆「眠り姫」からの提案は驚くべきものだった。5機の戦闘を陽の下に曝せという――。設定された5つの目的に沿い、行動を開始する彼女たち。レイシアの真の機能が明らかになる時、景色と意味は、足元ごと崩れ去る。■想像絶する展開をなぞり、複雑に見える物語。ところが終盤、構造はシンプルな問いに収斂する。示された答えは、拙くも尊く、羨ましいほど青いもの。あなたなら、その熱情に、どんな名前を付けますか。

2018/03/31

不識庵

さてどう書き出したらいいだろうか。適切な言葉が見つからない読後感である。とてもすてきな物語を読み終えたことは、間違いないのだが。一つ思うのは、AIは人間と共存できるだろうということである。世の中にはAIについて様々な意見がある。昨今は人間の不安心理を突くものが多い。それに踊らせられるのは遠慮したい。物語は人間とAIが共にある未来を願っている。確かにこの作品も一つの見方の提示かもしれない。しかし信じたくなるのである。レイシアと出会った私は、AIは隣人たりうると。

2018/06/02

イツキ

何故人間は自分たちの作ったモノを愛してくれないのかというヒギンズの言葉と、人間が進化を道具に委託しその委託先である道具が代わりに淘汰されていく中で人間を排除して進化しようとしたスノウドロップが印象的。アラトのデザインした未来は確かに不安要素も大きくディストピアに繋がりかねないとも思いますが、本当にアラトが考えた通りの未来になったらきっと素晴らしいのだろうなと思います。

2018/07/29

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