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雨に殺せば (角川文庫)

雨に殺せば (角川文庫)

雨に殺せば (角川文庫)

作家
黒川博行
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-04-25
ISBN
9784041066003
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雨に殺せば (角川文庫) / 感想・レビュー

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修一朗

二宮と桑原のイケイケコンビほどではないけど,マメちゃんもようしゃべるし黒マメコンビも十分にキャラ立ちしてます。こちらはマメちゃんが主に筋読みしていくオーソドックスな警察推理モノで,このスタイルも好き。舞台は1985年,サラ金が跋扈していた時代だ。当時すごい勢いだったサラ金も,今はすべて銀行系列ノンバンクになってしまった。それ以外については時代違和感は全くなし。黒川さんの銀行ギライはよくわかった。美術の蘊蓄はさすがだし絵画ビジネスについて言及していらっしゃるところが初期の作品らしい。次,八号古墳へ…

2018/08/12

aoringo

銀行員二人が殺される1億円強奪事件が起こり、捜査一課の黒まめコンビが事件を追う。設定に時代を感じさせると思ったら、デビュー作品の続編だそう。拘束預金、浮貸しと言った銀行用語に少し苦戦したけど面白かった!まめちゃんふざけてばかりだと思っていたのに最後は彼の独壇場で推理も冴えていた。比べて主人公の黒ちゃんはあまり見せ場はなかったけどまめちゃんの扱い方が上手。もっとママと良い雰囲気になればいいな。

2023/01/23

タイ子

なんと、黒川さんの今から33年前に執筆の本だそうな。何で今文庫本に?てなんて無粋なことは考えまい。大阪府警の捜査一課の刑事黒マメコンビが面白いわ~。1億1千万円が何者かに強奪され銀行員2人が殺された。プロの警備会社が輸送かと思いきやあの3億円事件も銀行員が運んでたっけ。本作の時代は携帯電話もなければネットもない、アナログだけに楽しめる場面もしばしば。容疑者が次々に殺される。黒マメコンビが地道にコツコツ、時に近道もしながら犯人を追い詰めていく。金利がどうのって小難しい文章も二人の漫才会話がそれさえ楽しめる。

2018/05/20

鍵ちゃん

大阪府警捜査一課の黒木と亀田、通称黒マメコンビのもとに事件の報せが舞い込んだ。現金輸送車襲撃事件について事情聴取した銀行員か、飛び降り自殺したという。銀行員2名が射殺され約1億1千万が奪われた襲撃事件と、死亡した銀行員の関係は?二人はやがて真相に近づいていくが、新たな犠牲者が出てしまう。今回の亀田さんは凄い。犯人が分かりそうになったら殺されるという中、ズバリと当てるのが素晴らしい。前回は頭角を表しかけたが、推理の素晴らしさがぐんと出た感じがする。これかのシリーズでも注目したい存在です。

2024/09/30

くろにゃんこ

複雑だったな~ここまで考え抜いた犯行、すごい。そしてそれを解いてしまうマメちゃんの優秀さ(*^_^*)作者が美術教師をしていた頃の作品というのにも驚きました。

2018/11/23

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