ドラコニアの夢 (角川文庫)
ドラコニアの夢 (角川文庫) / 感想・レビュー
青蓮
「澁澤龍彦×文豪」をコンセプトに、新世代の読者に向けて編まれたアンソロジー。古今東西の文豪たちをめぐるエッセイを中心に、小説、評論、紀行、対談など全26編収録。少し前に出た「澁澤龍彦玉手匣」より、更にディープなドラコニアワールドが楽しめる1冊。解説も丁寧で、そこから辿って読書の幅も広がりそうなガイド的な側面も兼ねています。私も澁澤龍彦の本を手にしてから10年程が経ちますが、また新たに彼の著作が注目されていることを嬉しく思います。知の巨人としてこれから先もずっと彼の作品を読み継がれることを願ってます。
2018/02/24
優希
澁澤と文豪を掛け合わせて編まれたアンソロジーでした。西方異端者のエッセイストだけあり、自らの独特の世界観を作り出していると思います。自らの文学を「ドラコニア」と位置付けたのも立ち位置を変えないためなんですね。古今東西の文豪たちのエッセイを中心に書かれた26編のタイトルに酔わされました。
2019/08/19
優希
澁澤×文豪というコンセプトですが、西方異端者のエッセイストであるからか、独自の目線を強く感じます。自らの世界を「ドラコニア」と呼ぶことで作り上げた立ち位置が、独特の文豪論へと導いていると思いました。澁澤の見つめる文豪の世界は面白く、且つ新鮮。酔わされずにはいかない場がここにはあります。
2020/04/04
里愛乍
現在公開中の映画を関連付ける(と考えられる)ワードが引っかかる短編や、耳慣れた文豪に関するエッセイ・解説を集めた一冊となっている。博識な彼の解説文ともなれば、よく分からないなりにも妙な説得力を感じてしまうのだけれども、私のように映画から影響を受けて読んでみようと思った読み手には厚さといい内容といい、取っ掛かりには丁度良いのかもしれない。ここに上がっている作家や作品はどれも面白く紹介されていて、つい興味を惹かれてしまう。特に巻末にある三島由紀夫との対談は面白い。泉鏡花を読んでみたくなった。
2018/03/06
そら
う〰むむむ。。後半は難しくて飛ばし読み(^^;。前半は平安時代のオカルトネタや、海外の秘密結社、犯罪的結社の成り立ちと歴史ネタなどで、面白く読めた。後半は文豪たちのエピソードや、小説解説。知らない作家が多くて、文章も難しくて難儀しましたわ?大学時代に文学部とかで学んでると面白く読めるのかな~?私は理系だったから無理〰(^^;。
2019/01/12
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