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螢川 (角川文庫)

螢川 (角川文庫)

螢川 (角川文庫)

作家
宮本輝
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-10-24
ISBN
9784041066478
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螢川 (角川文庫) / 感想・レビュー

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たぬ

☆4.5 芥川賞受賞作を読もうシリーズ。この哀愁はなんだろう。時代設定は自分が生まれる前だし富山にも併録の「泥の河」の舞台である大阪にも旅行すらしたことがないのに琴線に触れる。主人公の少年の繊細な心の動きに共感を覚える。ずいぶん前に『道頓堀川』だけは読んでいたけど心に響くいいお話を書く作家さんだね。

2022/08/28

ω

何たる美しさ。以前に読んだ錦繍よりずっと好きでしたω。芥川賞をとられた表題「螢川」はクライマックスの仰々しさが好みでなかったですが、その場所とシチュエーションに到達するまで、哀しみの積み重ね。その後に明るい未来はイメージできない終わり。 太宰治賞でデビューされた「泥の河」はもっと好み。汚れた川で舟住まいの母子たち、別れ。今にも壊れそうな悲しさがずっとつきまとう。 平易な文体で染みてくる、情景がありありと浮かぶ。ずっとあの川を覗き見したくなりました(´・ωゞ)

2018/11/14

TE-28(哲人28号)

泥の河と螢川。観察力や洞察力を刺激し鍛えて頂き、五感に響いた一冊でした。信雄の父と母の温かさと優しさが身に沁みたし、銀子の米にハッとさせられたし、富山の方言も良かったし、英子のベルトをつかんで引き留めたりの仕草にときめかされたし、最後はどちらもグロテスクなシーンでしたが、言い換えれば崇高美に対立する美しさなのでしょう。

2019/09/20

大阪のきんちゃん2

第78回芥川賞受賞作「螢川」と第13回太宰治賞受賞作「泥の河」を収録。 小中学生男子を主人公に、薄暗い水底をヒタヒタと這うような、かと言って冷たい熱のような温度のある文章で時代と風土を感じる小説でした。思春期の何とも言えない懐かしい心情・・・心に残る名作だと思います。 富山の風景は想像するしかありませんが、大阪安治川端建蔵橋界隈は今とは違えど土地の匂いが解ります。 読んだのは角川文庫の平成30年改版初版。読メ見ると新潮文庫版他複数あってどこに登録するかチト迷いましたwww

2021/02/26

miyatatsu

生きていく上で大切なことをたくさん教えてくれる本でした。悩んだ時やどう生きていくべきか困った時、再度読み返したいです。

2019/11/16

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