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dele2 (角川文庫)

dele2 (角川文庫)

dele2 (角川文庫)

作家
本多孝好
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-06-15
ISBN
9784041068069
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dele2 (角川文庫) / 感想・レビュー

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bookkeeper

★★★★★ 初読。孤独な作曲家、お洒落なOL、そして元医大の教授。"dele"は主役の座がぽっかりと空っぽになっている、特異な構造をしている。圭司と祐太郎が依頼に基きデータを消去しようとする過程で、彼らの本当の姿が浮かんでくるのだ。依頼の概要からは予測できなかった意外な姿が、何とも言えない余韻を残してくれる。祐太郎の妹の死の真相が明らかになる第3話も良いけど、都会の片隅で寄り添う虚構の2人を描く、第2話も最高です。 「これがうまくいったら、お前は…お前は、妹さんを忘れていく自分を許せるようになるのか?」

2019/10/22

修一朗

dele2では真柴祐太郎の持つ喪失感がよく表現されてます。兄と弟の物語「アンチェインド・メロディ」,ヴァーチャルな幸せを望んだ「ファントムガールズ」,どっちも良かった。「チェイシングシャドウズ」で妹さんの死因を含む過去が明らかになるんだけれども治験の描き様がリアリティ不足で共感できなかったのでそこはもっと正確に描いてほしかった。タマさんをもっと見ていたいのでこれで終わりなんて残念だ。金城一紀脚本のドラマ第6話は凄いぞ!ドラマは全部見るよ。

2018/08/28

ノンケ女医長

前作のdeleは、あまりにも素晴らしかった。その余韻に浸りたかったし、あの名作の続編があるならと期待して読み耽った。正直なところ、物足りない。まず短編集になっていて、展開が早い。せっかくの本多世界を、ゆっくりと味わいたかった。前作は、この世を去った方の視点が中心だった。その人を思う気持ちと、その方がこの世に残した不安を軽減する計らいが丁寧に描かれていた。今作はどちらかというと生き続ける人たちが、今後どう動くべきかを問うている。筆致もメッセージも異なる文章にできる作家さんは、やっぱりすごい。私は前作が好き。

2022/11/07

ren5000

割とすぐに出た印象で前作を忘れてなくてスムーズにお話に入っていけました。最後の章でまさかの展開&結末で終わり方としては不満だなぁ。と言いながら評判がいいとみて続編あるんじゃないの??

2018/08/27

ぱるぷ

★★★☆ 短編3作。ファントム・ガールズがすき。前作での伏線……こうやって繋がっていくのか、とだんだん切なく……希望がある終わり方でよかった‼︎ ドラマもすごくいい‼︎

2018/09/22

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