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真実の檻 (角川文庫)

真実の檻 (角川文庫)

真実の檻 (角川文庫)

作家
下村敦史
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-05-25
ISBN
9784041069059
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真実の檻 (角川文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

叫ぶしかない!真実ってなんだ!街を震撼させる大事件。現場は血の海、血塗れで助けを乞うように惨殺された夫婦。捕まったのは現役検察官であり第一発見者である娘の婚約者!娘は身籠っていた。両親を惨殺した殺人者との関係を抹消すべく他人と結婚して息子を出産。順風満帆に成長する息子。母が死に、遺品整理をする息子は実の父親が惨殺殺人犯と知る!汚れた血脈、苦悩しながらも真相を追う息子。検察と警察、司法が守るべき『真実』の汚さに恐ろしくなる!冤罪立証のメカニズム、超リアル!残酷な真実、切なすぎる結末、必読の大傑作です‼️🙇

2020/02/05

しんたろー

大学生・洋平が家族の絡んだ殺人事件の謎を追う、冤罪をテーマにしたミステリ…著者らしい多くの文献と調査に裏打ちされた内容は判っている気になっていた司法の現状が勉強になった。前半の小さな事件が大きな流れになってゆく過程が多少ギクシャクしているように感じたが、発表時は連作短編だったものを一冊に纏めたと知って納得…ただ、洋平を始め主要人物たちの心情が書き切れていない部分が多くて共感できず、著者の弱点を再認識したのが残念。とは言え、執筆に沢山のエネルギーを注ぎ込む真摯な姿勢は健在で、下村さんへの好感度は高いままだ。

2019/08/26

mariya926

カドフェスで気になっていて読みましたが2019カドフェスだったのですね(^_^;)下村さんの本は読まなければいけない本だと思っているので、いつか読んでいましたが。私の場合は娯楽で読む本と、社会や人の闇を知るために読むべき本に分かれていて、下村さんは読むべき本になっています。今回は『冤罪』でしたが…冤罪の本を読むのは苦しいですね。真犯人がいる訳であり、かなり早い段階で真犯人は分かりましたが…。今回は『正義』という言葉が引っかかりました。ただ正義を振りかざしていると傷つく人もいるので加減が必要ですが。

2020/09/19

納間田 圭

死刑宣告を受けても何も語ろうとしない…彼。どうして”冤罪”という悲劇が生まれるのか。母の介護に疲れて離縁した父は…本当の父親ではなかった。本当の父親は…自分が生まれる直前に母の両親を殺害した赤嶺事件の犯人で…なんと死刑執行待ちの勾留中の死刑囚だった。ミステリーの影に…日本で冤罪事件が起きてしまう仕組みが皮肉っぽく書いてある。都合と面子ばかりの警察。事なかれ主義の検察。密室で行われるエゲツない尋問。多忙すぎる裁判官の心ない判決。そして…ミスリードに追い込むマスコミ。「間に合わなかったか…」の一言がポイント

2022/09/18

のり

あぁぁぁぁ~。耐え難い現実。洋平、頑張ったね。母が亡くなり遺品整理をしていたら、出産間近の若き母と寄り添う男の写真が出てきた。父親に問い質したら実父だと言うが…追い討ちをかけるように母の父母殺害容疑で死刑判決が下されていた。刑執行はいつ下ってもおかしくない状況。事件の詳細を調べ始めた洋平は、冤罪の可能性がある事を掴み、雑誌記者の涼子の助力を得て真実に迫る。99,9%の壁。多忙過ぎる法に関わる人達。絶対にあってはならない冤罪。ただこの事件は複雑に絡み合った悲劇。絶望と明日を照らす光。

2019/02/08

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