シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (角川文庫)
シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (角川文庫) / 感想・レビュー
こーた
ホームズ短篇集の四冊目は八篇を収録。途中まで読んで、やっぱり順番に読んでいこう、となって、あいだがあいてしまったが、ようやく読みおえた。「悪魔の足」と「レディ・フランシス・カーファックスの失踪」が良かった。てか怖すぎでしょ。特に後者。「瀕死の探偵」はある程度オチが予想できるものの、ワトスンとホームズが互いを気遣うさまにニンマリ。「最後の挨拶」は第一次世界大戦を背景にしたスパイ物で、プロパガンダ色強めで、こういうのもあるのね、というかんじだが、ホームズが探偵稼業から隠退したあとの暮らしも垣間見えて愉しい。
2023/12/06
タツ フカガワ
久しぶりにホームズの兄マイクロフトが登場する機密文書漏えい事件「ブルース・バーティントン設計書」、恐怖に歪んだ表情のまま死んでいく「悪魔の足」、ホームズが東洋の奇病に感染して死線をさまよう「瀕死の探偵」、そして探偵業から引退したホームズの第一次大戦前夜の活躍「最後の挨拶」など、全7話は趣向豊かで、どれも面白かった。
2021/10/29
くさてる
ミステリと言いつつも、じつはなかなかトンデモな話もあるホームズなのだけど(この短編集では「悪魔の足」)それも含めて楽しめるからこその名探偵なのです。ワトソンとの絆がしっかり固まっているのも楽しい。名探偵の静かな退場にふさわしい「最後の挨拶」がいちばん好きです。
2022/03/19
ココノビエガク
『帰還』をすっ飛ばしての読了。駒月先生の訳は本当に読みやすい。内容に関して今さら述べる事は何もない。やはりホームズは個人的に不動の名探偵であると実感するばかり。人生で最初に読んだ推理小説であり、駒月先生の訳で再読となる。初読の頃にはホームズの活躍にばかり目が行っていたが、ワトスンの存在の大きさや二人の友情・信頼が、こんなにも活き活きと書かれていたことに改めて気が付いた。歳を経て養蜂業を営むホームズも、そのうち読んでみたい。
2018/08/02
キキ
ホームズシリーズ遂に完結!最後まで見事な解決っぷりでした。「瀕死の探偵」の章は私もすっかり騙されました。全シリーズ読破できて、達成感でいっぱいです(笑)
2020/08/06
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