スケルトン・キー
スケルトン・キー / 感想・レビュー
starbro
道尾 秀介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。ノンストップサイコキラーサスペンス、一気読みしました。サイコパス3兄弟です。錠也のような存在が文春のスクープを支えているのかも知れません。トランプ大統領はサイコパスだと思いますが、世界のトップで良いのでしょうか(笑)
2018/08/30
ウッディ
施設で育った錠也はスクープ写真を撮るバイトをして暮らしている。危険な場面でも心拍数が上がらず、大切にする何かを奪われた時、冷徹な残忍性を発揮する彼は、姉のような存在のひかりから「サイコパス」と言われる。施設の友達“うどん”から、母の死の真相を聞き、彼がとった行動は?途中からの違和感が多重人格ではなく、実在するもう一人の自分であるという道尾さんらしい大仕掛けに驚くが、少し強引な気も・・。人の性格が遺伝によるか、環境によるか、双子を例にしての説明が伏線になっていたんですね。終盤の暴力シーンは受け付けなかった。
2019/02/06
紅はこべ
細かい仕掛けがされている。メインはミステリではタブーのトリックだが、本格ではないからいいか。参考文献に中野信子さんの著作などあって、だいぶ勉強されたとは思うが、道尾さんご本人はサイコパスではないと思うので、やはり想像の域は出ないというか…愛情深い両親の元で、裕福な環境で、最高級の教育を受けた方が、発散できなくて、歪みがひどいというのが、そういうものかと。
2018/12/22
bunmei
道尾氏のサイコパス・サスペンス。彼の作品は、ゾクゾクする違和感や魑魅魍魎的なダークな世界観が広がる中で、いつも最後はちゃんと回収し、心に残るものを感じます。ただ、今回はサイコパスをテーマにした分、後半ではかなり直接的な暴力描写が迫ってきます。錠也の両親の事件や出生の秘密が明らかになる中です、読み友さんが教えてくれた、P164の言葉を境に、前半の出来事はまんまと作者に騙されたことに気付かされます。そこが道尾作品の巧さなのだと思います。最後に、表紙の絵の意味する所も納得します。
2018/10/08
うっちー
ちょっと狡い展開です
2018/10/01
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