KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

真珠郎 (角川文庫 よ 5-40)

真珠郎 (角川文庫 よ 5-40)

真珠郎 (角川文庫 よ 5-40)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-05-25
ISBN
9784041070178
amazonで購入する Kindle版を購入する

真珠郎 (角川文庫 よ 5-40) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヨーコ・オクダ

薄い本なのに意外と読むのに時間がかかった。妖艶な殺人美少年・真珠郎が次々と首をちょん切りつつ犯行を重ねていく…それだけなら、横溝センセが書く必要はなく…。椎名、乙骨、鵜藤、由美たちそれぞれの気質と運命が良くない方向へ走っていくストーリー。いつの間にか椎名に肩入れしていたうちは、謎解き云々よりも彼が由利先生の邪魔をしたりする終盤のシーンに熱くなってしもたwそして2本目・短編「孔雀屏風」悪いヤツも出てくるし、殺人も起こるんやけど、読後の感想は「素敵〜」という不思議な作品。ぶっちゃけ、こっちのんが好きかも!?

2019/03/05

金吾

○最初の辺りはなかなか話が進まないなあと感じましたが、途中から話に飲まれ込みました。犯人はわかりやすいかも知れませんが、次から次へとくる話の展開は面白かったです。

2022/08/18

エドワード

横溝正史の戦前を舞台とする作品。高校生の頃、由利麟太郎を金田一耕助に置き換えたテレビ作品を見て、耽美と怪奇の映像美に慄いた覚えがある。大学講師の椎名は、同僚の乙骨とともに長野県の湖畔の洋館を訪れ、元医師の鵜藤と姪の由美と出会う。二人が屋敷で遭遇する、戦慄の美少年・真珠郎と陰惨な連続殺人事件。狂人の男と山窩の女をさらって土蔵に閉じ込めて産ませた真珠郎の出自の怖ろしさ。果たして殺人犯は真珠郎なのか?豊富な漢語を駆使した独特の語り口、今では聞くことのできない口調の会話の妙は、令和の世にも色褪せない魅力を放つ。

2022/12/20

瀧ながれ

由利麟太郎もの。信州を訪れた二人の青年が泊まったのは、伯父・姪が住む旧家。彼らはそこで真珠郎という超絶美少年の存在を知る。そして首を落とされて殺害される伯父。伯父による秘められた醜悪な行いが明らかにされ、事件の舞台は東京に変わる。事件のあらすじは珍しくはないし、描写もちょっと足りないのだが、とにかく冒頭から語られる真珠郎の異常さと存在感が輝く。グロテスクさで忘れがたい作品だ。同時収録の「孔雀屏風」の、華やかでロマンチックな読後感に救われる。

2019/05/05

coco夏ko10角

『真珠郎』休暇中の旅行先で殺人事件に巻き込まれた椎名耕助、東京に戻ってからも…。作品全体に雰囲気があってよかった。犯人はなんというか、著者はこういうタイプの人を犯人にすることが多いような。探偵・由利麟太郎も登場。 『孔雀屏風』他の短編とは少し違う感じでいい。

2021/10/31

感想・レビューをもっと見る