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いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件 (角川文庫)

いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件 (角川文庫)

いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件 (角川文庫)

作家
大崎善生
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-03-23
ISBN
9784041071137
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いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件 (角川文庫) / 感想・レビュー

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goro@80.7

犯人達を鬼畜と呼ぶのは鬼にも畜生にも失礼と思えるような事件。人殺しは人殺しだがこんな殺され方があるのか!とその描写を読むのが辛い。人の所業じゃない。彼女は耐えた。そして守ったのだろう。母娘の二人暮しの中で支え合い明るい前途をこんな奴らに奪われた。如何なる慈悲も与えるな。命には命を、目には目を・・・。心の底から彼女の冥福を祈りたい。

2019/09/02

わむう

体は暴力に支配されても心までは決して卑怯な男たちに屈することなく最期の瞬間まで生きるために戦った強い女性であることを知った。強いだけでなく、母親に家を買ってあげるための貯金の暗証番号を決して漏らさず母の夢を叶えるために守り抜いた優しい女性。そして報道では命乞いと言われていたが、それは男たちからの手から逃れ、生きるチャンスを得るための命をかけた機転だったことを知りました。なんでこんな素敵な人が畜生たちの身勝手さで命を奪われなければいけないのか。不条理すぎます。

2019/07/06

ykmmr (^_^)

2007年発生。『闇サイト殺人事件』。当時、公私共々上手くいっていなかった私は、長崎市長殺人事件と、まさに現代犯罪のこの事件に著しい衝撃を受け、やたら感情移入して、ニュースに釘付けであった。犯罪の残虐さや犯人たちの印象は勿論、子供の時に父を亡くし、母子2人で助け合って生きてきた親子。お母さんはあんなに美人なのに、再婚したりせずに、女手1つで親孝行の娘を育てあげた。被害者は自分の生命と引き換えたりせずに、母の為に貯めた貯金を守り通し、母と恋人はそんな娘・彼女の為に、署名運動を行い、娘の仇を取ろうとする。

2021/07/21

きょちょ

闇サイトで出会ったばかりの3人、金品強奪後は殺害すると最初から決めていたのも異常だが、殺害方法も凄惨すぎる。1人殺害なら無期、2人は微妙、3人殺害なら死刑というのが「永山基準」だそうだが、ましてや犯人は1人でなく3人。しかし地裁では3人の内2人に死刑を求刑・判決も2人死刑。これは画期的である。1人は控訴を取り下げ死刑確定。ほか2人は控訴。高裁・最高裁は結局永山基準にのっとった判決となる。加害者保護の強い昨今、永山基準は見直されるべきである。この本は被害者の人生が克明に描かれ余計に可哀そう。 ★★★★

2021/01/18

ほっしー

2007年に起こった名古屋闇サイト殺人事件を題材にしたノンフィクション。被害者になってしまった磯谷さんの生い立ち、犯人たちの行動や殺害に至るまで経緯が詳細に綴られている。死の恐怖と絶望の中、彼女の勇気ある行動に敬意を表したい。彼女の勇気が別の事件の解決に繋がったり、新たな事実が発覚したりと様々な奇跡へと繋がっていく。死刑制度について改めて考えさせられるが、それ以上にもし自分が同じ状況になったときに彼女のような勇気を持てるか考えさせられる。勇気ある行動を取った彼女の存在を忘れてはいけない。

2019/09/24

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