子の無い人生 (角川文庫)
子の無い人生 (角川文庫) / 感想・レビュー
あすなろ
負け犬の遠吠えの酒井氏が結婚ではなく、子供がいるかいないかの本を書いている。それで興味を持ち読了。人は独りで死ぬことは出来ない。看取りのために子は必要?生涯独身だった土井たか子氏と現代働く女性の違いは?子持ちの女性リーダー像とは?子がない安部首相と独身の小泉元首相。子沢山のTV番組から得る感想は?そして、墓問題に不妊治療に養子事情迄。ありとあらゆる切り口で子のない人生を斬る。なかなかいつもの酒井氏の本のとおり、考えさせられて共感もさせられるところの多い一冊であった。
2020/07/19
あきぽん
少子化当事者の先輩、酒井さんが子ナシ族の現実を淡々と語る。同級生の2/5は未婚という酒井さんのリベラルな環境が羨ましい。生き方が多様になったのに、あいかわらず政府は昭和型の生き方を前提にしている。独身、子ナシはもはやマイノリティではない(多くは望んでそうなったのではない)。配偶者/子供がいてもいなくても、安心して生き、老いて死ぬことができる社会にして欲しい。
2020/02/10
JUN
「現在の日本における少子化は、高い教育を受け、様々な経験値を積み、経済力を持った女性達が子供を産まなくなったせいで進んだ現象。」との記載があったが、本当にそうなのかな?
2022/02/18
Hong Kong @新潮部2024
そうねえ。私は子がある人生になったわけですが、生んだから、社会貢献したとは思えず、成人した娘たちと仲が良いわけでも悪いわけでもないが、なるべく面倒かけず、世話にならずに終わりたいですなあ。
2020/09/25
akamurasaki
「負け犬の遠吠え」のような自虐交じりのシニカルな女性論かと思いきや、沖縄に飛んでトートーメー文化を探ったり経済支援をしているラオスの「子供」の生活を体験しに行ったり、あるいは歴史や文学から子供観を発掘したりと、かなり幅広いテーマで語られていて面白かったです。一方で「子供は贅沢品」「子育て右翼」など酒井節も健在。しかし沖縄の家族と墓の問題は、単に家制度というより歴史や宗教、島という地理も複雑に絡み合い非常に興味深い。沖縄出身のタレントたちが若くして結婚・離婚を繰り返す理由を垣間見た思いでした。
2019/09/20
感想・レビューをもっと見る