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夕暮れ密室 (角川文庫)

夕暮れ密室 (角川文庫)

夕暮れ密室 (角川文庫)

作家
村崎友
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-09-22
ISBN
9784041072011
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夕暮れ密室 (角川文庫) / 感想・レビュー

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らきむぼん

青春ミステリ。田舎の高校のバレー部マネージャーで、男子の憧れの存在である森下栞の死は不自然な点を残しつつも密室と遺書により自殺の線で捜査される。バレー部の仲間やクラスメイト達は疑念を抱き、独自に推理を始める。終始痛みを伴う悲壮の物語だが、どこか青春の爽やかさやもどかしさ、淡さや熱さを感じる。各章ごとに語り手が変わり、各々の想いが徐々に真相に迫る。終章にかけて全てのピースが揃い、導かれる唯一のロジックは本格のそれで、全編が無駄なく計算され尽くしていることに気づく。途中の「奇蹟」の推理とラストシーンが大好き。

2018/09/25

りこ

文化祭当日の朝、シャワールームで女子生徒が死んでいるのが見つかった。現場が密室だった上に遺書が残されていたことから警察は自殺と判断するが、彼女を知るクラスメイトたちは訝しむ。あの森下栞が急に自殺するはずがない。真実を突き止め彼女の無念を晴らすためにクラスメイトたちは動き始め――。青く不安定な日々の蹉跌が胸を鈍く痛ませる青春ミステリ。二重密室の謎がおもしろく、手口も動機も分からない犯行に頭を悩ませた。何人もの語りによって画が見えるパッチワークのような構成がとても好きだ。幕切れはあまりに印象的で、胸が痛い。

2020/09/04

ほたる

第一章が凄まじく良い。故にここの章にもうちょっと加えておけば、筋が一本通ったのではないだろうかと思った。一点だけ頭を捻る部分が残ったのが惜しい。けれど、密室を演出するための動機、これは良かったと思う。皆が皆、不安定で背伸びをしたがっている。森下栞の圧倒的カリスマ性に突き動かされ、魅了された。彼女なくして物語は成立しないし、だからこそもう少し彼女の心情に長く触れていることが出来たら良かったなと思った。

2022/05/22

シアン

圧倒的青春ミステリー。物語は生徒目線で進み、警察や科学捜査などの介入を抑え、高校生自らが謎の解明に乗り出す。青春故のほろ苦さや甘酸っぱさを感じつつも、妙に大人だったりするのも、謎解きの間にあっていい。フーダニット、ハウダニットだけでなく、それが明らかになった時の、高校生達がどう思い、考えるのかも見逃せない。

2018/11/28

ツバサ

展開に惹かれましたが、最後がなぁ。

2023/07/28

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