ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫)
ロードス島戦記 誓約の宝冠1 (角川スニーカー文庫) / 感想・レビュー
Tetchy
歴史は繰り返す。ロードス島、新たな戦記の始まりである。シリーズの再開は非常に喜ばしい。私もアラフィフになり、ライトノベルの王道ファンタジーをどれだけ愉しめるか心許ないが、やはり巻を開けばそこにかつて訪れた世界が広がっている懐かしさとあの頃へタイムスリップしたかのような錯覚を覚えた。大人の理屈を敢えて封印してかつて物語に胸躍らせた思春期の頃に戻って次巻も愉みたい。唯一記憶力が低下してきた年齢になってきたので遅筆の作者には本書の内容が忘却の彼方になる前に次巻の刊行を望みたい。よろしくお願いしますよ、水野先生!
2020/03/20
ヨーイチ
懐かしいキャラクター達を思い出しつつ、血統と縁を持つ子孫たちの冒険譚が始まった。昔だったら一気読みしたかも知れないが、本書は三日くらいか。あと数巻は続くと思うのだが、心配なのは半年待って三日くらいで読み捨てる様なサイクルがほぼ予想出来ること。「いい年して、こんな時間の使い方をしていいのか?」って気もチョッピリしている。北方水滸伝の文庫落ちを待っていた時期もこんな感じだったのを思い出した。勿論贔屓作品なので楽しんでいるのではあるが。
2019/10/29
よっち
呪われた島ロードスに平和が訪れて百年、フレイムの王位継承者に禁忌を犯すディアスが現れ、不戦の誓いに仇なす帝国に対抗すべくマーモ公国の王子・ライルたちが立ち上がる新たなロードスの騎士を巡る物語。前作から百年後の世界で圧倒的な力を誇るフレイム王国を軸とした争乱に、マーモ公国の王子・王女たちがそれぞれ動き出す群像劇的な展開でしたけど、特にここからどう状況を覆すのか期待したい主人公・ライルと、あえてフレイムに身を投じたその兄・ザイードという対照的な二人が物語を盛り上げてくれそうです。いやこれは続巻が楽しみですね。
2019/07/31
まりも
ファンタジーの金字塔ロードス島戦記。今もなお我々読者の心に鮮烈に焼きつくロードスの騎士パーンの冒険を巡るあの物語の正統なる続編ここに開幕。この物語で活躍するのは新たな時代を生きる者達。かつてのロードスの名残にノスタルジックを感じると共に、群像劇で描かれる新たなロードスの歴史を作る者達の活躍に胸が踊り、この物語もきっとパーン達の物語に負けない興奮と感動をくれるであろう事を確信させる。ファンタジーではあるがあくまでも主役は人となる新たなロードス島戦記の行方をディードと共に見守りたい。次巻も期待大だ。
2019/08/07
ヤクモ
かつて呪われた島と呼ばれた"ロードス島"。「ロードスの騎士」パーンや永遠の乙女ディードリット達の活躍により6国の王達は大賢者ウォートから差し出された"誓約の宝冠"を戴いた不戦の誓いが結ばれていた。それから100年が経ち、ロードス統一の野望を抱くフレイムの王ディアスによって誓約が破られ、再びロードス島は戦乱に包まれる。マーモの元王子のザイードはフレイムに身を投じ、末弟のライルは伝説のハイエルフであるディードリットを探す旅に出る。新たな時代のロードスの騎士として戦乱の島を駆け巡るのは果たして誰なのか。
2019/08/17
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