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記憶の渚にて (角川文庫)

記憶の渚にて (角川文庫)

記憶の渚にて (角川文庫)

作家
白石一文
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-01-24
ISBN
9784041073070
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記憶の渚にて (角川文庫) / 感想・レビュー

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優希

スピリチュアル的な内容でした。兄の死の謎と記憶と食い違う手記から真相に迫ろうとする古賀。次々と謎が出てくるのに引き込まれました。イギリスにまで物語が広がるのはスケールが大きいですよね。全ての謎が結びついたときの終わり方に驚かされます。

2022/01/11

ゆきらぱ

感想を表すのが難しい。面白いところもたくさんあるが、ついていけない、もしくはつきあっちゃいられないところもたくさん。超常現象やあらゆる偶然だけではなく、小島美樹の謎の巨乳設定とか…最後まで何故胸の事ばかり書いてるのかなと理由を探してしまった。理由は無かった。でも「記憶」の因果と記録の関係については思わず付箋を貼るほど面白かった。白石一文って何冊も読んだがいつも感想は謎だ。

2019/03/04

杜子春

白石一文は新作を見かければ購入しているので、背表紙のあらすじをみて迷わず購入した。ただ、読み始めてすぐに既読感があり、同じ本を2冊買ってしまったことがまもなく判明。本のテーマが記憶なのに自分の記憶力の無さを笑うしかなかった。しかも、読んだことがあるのに先のスジは思い出せないありさまで、それなりに楽しめてしまったのが余計に悲しい。肝心の感想は、今作も白石ワールドが全開。認知を越えた世界の話は小説を読む醍醐味だと実感した。

2019/04/02

チャーミー

著名な作家であった兄の迅の自死を不可解に思った弟の純一は遺書や差出人不明のメールや謎の宗教団体から真相に迫っていく。第二部からは迅の義理の甥である東也が語り手となる。純一の会社のアルバイト典子も語り手となったり、話は視点を変えながら展開される。登場人物も多く複雑で混乱しそうになるが最後はそうだったのか!の連続で著者の豪腕で話を収束させている。並大抵の思考やプロットの練り方をしないとこんな物語は書けないだろう。人は自分の理解の少し上を行く思考に面白さを感じ、100%理解できないからこそ余韻を残すのだろう。

2019/07/15

June

音信不通だった兄の自殺の報せを受け遺骨を引き取る場面から始まり、兄の身辺を調べていくと不可解な事ばかりで先が気になってしまう。謎が解けないまま曖昧な記憶の海へ引き摺り込まれていく。登場人物が後から後から出てきて不思議な現象も散りばめられ頭は飽和状態。人はどうして生まれどうして生きねばならないのか?記憶とは?前世とは?広げられたものが、第三章で一気に収束していく。ロンドンでの最後の最後まで全容は見えず沢山の人物に絡まった糸がやっと解けていくのだが、凡人の頭ではやはり理解不能で、それでも一気に読んでしまった。

2019/11/20

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