祭火小夜の後悔
祭火小夜の後悔 / 感想・レビュー
starbro
昨日の『黒いピラミッド』に続いて2作目、第25回日本ホラー小説大賞大賞&読者賞ダブル受賞デビュー作です。本作の方がホラー小説大賞らしい作品でした。連作短・中編集ですが、オススメは『床下に潜む』です。著者は25歳と若く、本作は処女作なので、今後に期待が持てます。
2018/11/14
藤月はな(灯れ松明の火)
「怖い」というよりも読後に「寂しい」や「不思議な」という感情がこみ上げてくる作品。キャラクター達のどこか自虐的だったり、意外と図太くてコミカルなのも怖さを軽減しているのかもしれません。そのため、脳内イメージは『HoLic』風のイラストで再現されていました。「床下に潜む」はしっかりした怪談風。「にじり寄る」は人間の方が怖いわ!そして「しげとら」は何も分からない時分で交わした契約程、後で怖いものはないよね。しかし、小夜ちゃんのお兄さんがした意味はやっぱり、そうか・・・ラスト、残った彼らは無事に帰れたのだろうか
2019/01/14
モルク
日本ホラー大賞授賞作品。前半の短編3編は高校教師、女子高生、男子高校生が遭遇する怪異現象に祭火小夜が助け船をだす。それらは最後の「祭の夜に」の伏線となり、彼ら四人で魔物に立ち向かう。名前からして妖しい少女は不思議オーラ満載。小夜を思う兄の愛も感じられてよかった。ところで先生の彼女には変化がなかったのかなぁ。私は本編より短編の「しげとら」が好みだった。ただ、この表紙はやけにラノベっぽく、書店に並んでいたら私は手に取りにくい。
2019/03/15
keroppi
日本ホラー小説大賞受賞作。「黒いピラミッド」に続いて。全然違うタイプの小説。魔物と対峙する祭火小夜が、強いヒロインでなく好感が持てる。「しげとら」が特に面白い。最後の展開も好きです。応募時のタイトルが「魔物・ドライブ・Xデー」だとか、そりゃ「祭火小夜の後悔」の方が数段いいタイトルだと思う。
2018/12/16
うどん
短編がよかったです。
2018/12/05
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