禁忌装置 (角川ホラー文庫)
禁忌装置 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー
HANA
受け取った人間が次々に死んでいくメール。もうこれだけで一昔前のJホラーのお約束にピッタリで、読んでいて嬉しくなってしまう。読み進めているうちに連想させられるのは黒沢清の『回路』や高橋洋の『恐怖』。こういう死というものに対してのアプローチや独特の感覚って、やはりJホラー独特の香りがするなあ。「その後」に関しては救いのある本書より『回路』の方がより一層地獄だけれども。女性プロデューサーが事件を追うスタイルとか禁止シリーズの萌芽があるけど、徹頭徹尾モキュメンタリーに徹した禁止シリーズの方がやはり面白いなあ。
2019/03/17
坂城 弥生
死者との交信。それは確かに禁忌だなぁ。
2021/09/28
momi
「ゴーストシステム」改題!!「この本がなければ禁止シリーズは生まれなかった」とのことです!これは私にとってかなり残酷で怖かった…。どの禁止シリーズの他作品よりも恐怖があった…が、ラストにかけて失速!!う〜ん。尻切れとんぼのような終わり方で結局のところよく分からない話になってました…。
2018/12/26
Mie Tange
ちょっと忙しくても続きが気になり ついつい本を開いちゃうくらいには面白かった。 最後はえーって所で終わるけど… あと多目線で進むなら、 もう少し捻りがほしいかな(´・ω・)
2021/09/29
たぬ
☆3 初の長編小説を加筆修正・改題したもの。設定が突飛すぎると恐怖感は芽生えてこないんだなあ…。楓や松野の退場はえっもう?です。ラストで零子の前に現れた霊についてはえー本宮なのかよーそこは母親だろと軽く舌打ちしてしまったよ。キャラをきっちり深掘りすれば絶対に面白くなると思う。
2022/11/23
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