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朝のかたち 谷川俊太郎詩集II (角川文庫)

朝のかたち 谷川俊太郎詩集II (角川文庫)

朝のかたち 谷川俊太郎詩集II (角川文庫)

作家
谷川俊太郎
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-11-22
ISBN
9784041076675
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朝のかたち 谷川俊太郎詩集II (角川文庫) / 感想・レビュー

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ロビン

自選であったⅠ巻と異なり、Ⅱ巻は詩人で文芸評論家の北川透が選んだ詩集となっている。散文詩で書かれた「定義」、表題作を含む「空に小鳥がいなくなった日」、こどもたちに愛された「わらべうた」など17の大きな区切りで構成されている。日本語という言語のもつ音の楽しさを追及したり、ひらがなで書くことで字面の面白さを味わったりと言葉で遊ぶようにその可能性に挑みつつ、当たり前すぎて麻痺している「もの」を角度を変えた言葉で捉えなおすことで新鮮な感覚を呼び起こしたりと、谷川の詩作はタブーを恐れることもなく、幅広く自在である。

2020/11/15

くろうさぎ

谷川さんに紡がれる言葉は、生き生きとしていて面白いです。読んでいて思わず音読したくなる『わらべうた』や『どきん』。ハッとさせられる『空に小鳥がいなくなった日』。『コカコーラ・レッスン』も興味深く読んでいきました。特に好きだったのは『りんごへの固執』、『死と炎』、『きりなしうた』、『黄色い鳥のいる風景』でした。

2024/01/21

sin

詩人は詩人であり続けるから詩を紡ぐ技を獲るのだろうか?「詩人は鏡があるとのぞきこむ 自分が詩人であるかどうか確かめる」のだと云うが、溢れ出す感情を詩に置き換えても詩人の感性は枯渇してしまわない。詩人の心は飽きる事を知らないのか?初めて接したものに抱いた感動を何度も繰り返し再現するその無垢な眼差しは生まれ持っての才能か?いや案外俗物的な描写も叩きつけてくる。詩の中に頻繁に死を投げかけてくる。『いつか死ねることの慰め』と題された詩は「死にまする」と結ぶ…ホネノミミニトドケ、この哀哭…ご冥福をお祈りいたします。

2024/11/23

Book Lover Mr.Garakuta

心ほんわかほのぼの作品

2019/03/30

mngsht

敢えて挙げるなら「大きなクリスマスツリーが立った」「後ろ姿」がグッときたけど、どの詩を読んでも面白かった。「夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった」というタイトルだけでお酒が飲めそう。普段詩を読むことが少なく理解できるのか不安だったけど、理解していなかったからこそ楽しめたのかもしれない。詩になっている言葉は、小説とは違い、とにかくぐにゃっとしている印象を受けた。そしてこのぐにゃっとした言葉を生きたまま組み立てていく行為は、かなり孤独なんじゃないかとも思った。実際どうなんだろう。

2020/08/13

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