深夜曲馬団 新装版 (角川文庫)
深夜曲馬団 新装版 (角川文庫) / 感想・レビュー
しゅー
★★冒頭の『鏡の顔』は別の短編集で読んで傑作だと思った。だがそれ以降の作品は正直なところ好みではない。昭和の「大人の男のお伽噺」みたいな感じがしてしまう。こういうのがカッコいい時代だったのだろうな。荒唐無稽なアクションならそれに徹してもらえばよいのだが、中途半端なリアルを売りにするところが何だかアンバランスに見えてしまうのだ。もちろん大沢親分のことだから描写も構成も見事で読んで損はない。単に今の自分の好みの問題であり、その後の新宿鮫シリーズなどでの活躍ぶりを知っているからこそ感じる物足りなさなのだと思う。
2021/06/24
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平成5年6月10日初版発行 令和元年12月25日改版初版発行(文庫748円、Kindle版704円)
2024/09/28
sorriso
大沢さんの作品は全て読んだと思っていたが、これは初めてかも。人の顔が怖い殺し屋の話は、なんとなくわかる気がした。黒人の殺し屋マービンのシリーズも良い味を出している。
2021/02/14
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